2006 Fiscal Year Annual Research Report
制御性T細胞の抑制と軽度骨髄抑制前処置を付加した新規癌免疫療法の開発
Project/Area Number |
18591474
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 剛 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教(学内講師) (40420707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 久一 京都府立医科大学, 学長 (40128723)
上田 祐二 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (60254356)
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Keywords | 小腸大腸肛門外科学 / 癌ワクチン療法 |
Research Abstract |
(1)サイクロフォスファマイドの投与によるCTL反応促進効果の検討 マウスに対するペプチドワクチンの効果を増強するために、サイクロフォスファマイドを前処置として用いる免疫プロトコールを作成して実際のワクチン効果を確認した。サイクロフォスファマイドの容量依存性にペプチドワクチン効果の増強が確認された。C57BL/6マウスに前処置を施した後、OVA由来CD8拘束性エピトープペプチドを皮内投与してその7日後にマウスの末梢静脈血中のCD8T細胞中のOVA特異的テトラマー陽性細胞を検出した。サイクロフォスファマイドの前処置の前後で約2.5倍の免疫学的効果の増強が認められた。 (2)抑制性T細胞を認識するモノクローナル抗体の投与によるさらなるワクチン効果増強の確認 (1)で確認した免疫学的増強効果に上乗せする目的で、抑制性T細胞を認識してこれを抹消するモノクローナル抗体であるPC61をマウスに投与して、ペプチドワクチンによるCTL反応の増強効果をエリスポットアッセイで確認した。マウスを腫瘍抗原由来のペプチドであるTRP-2とAH-1で免疫するモデルにおいて、PC61を用いた抑制性T細胞のdepletionによりワクチン効果は約2倍に増強されることが確認できた。実際に誘導されるCTLはクロミウムリリースアッセイで良好な殺細胞効果を有することを確認した。
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Research Products
(4 results)