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2007 Fiscal Year Annual Research Report

大腸癌における腫瘍特異的なウイルスベクターの開発と遺伝子治療への展開

Research Project

Project/Area Number 18591488
Research InstitutionOsaka Medical College

Principal Investigator

山本 哲久  Osaka Medical College, 医学部, 非常勤講師 (50330072)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川崎 浩資  大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (20399083)
谷川 允彦  大阪医科大学, 医学部, 教授 (00111956)
Keywords遺伝子治療 / ヘルペスウイルス / シトシンデアミナーゼ / 大腸癌 / 5FC
Research Abstract

5FC→5FUに変換するシトシンデアミナーゼを組み込んだ腫瘍細胞でのみ複製可能な単純ヘルペスウイルスベクター(HSV1yCD)を構築した。これを唯一の増殖媒体であるベロ細胞に感染させ、増殖させたのちに精製・濃縮を行い、以下のごとく実験を行った。(in vitro)
変異HSVウイルスであるhrR3およびHSV1yCDを各種ヒト大腸癌細胞株に感染させ、殺細胞効果および制癌剤増強効果を検討した。hrR3群およびHSV1yCD群は、対照群に比べて殺細胞効果を示した。Mock+5FC群では、殺細胞効果を認めなかった。HSV1yCD+5FC群とHSV1yCD+5FU群を比較検討したところ、細胞増殖抑制効果に有意差は認められなかった。しかし、HSV1yCD+PBS群とHSV1yCD+5FC群においては、HSV1yCD+5FC群で細胞増殖抑制効果を認めた。(in vivo)
肝転移を有した担癌マウスを作製するために、ヒト大腸癌細胞株をヌードマウスの脾臓より注入した。しかしながら、安定した担癌マウスを作製できなかった。よって、皮下に移植した腫瘍にて検討を行なった。その結果、PBS群では増殖抑制効果は認められなかったものの、hrR3群およびHSV1yCD群では有為に増殖抑制効果を認めた。また、HSV1yCD+5FC群では強力な腫瘍縮小効果が認められた。しかも、これらウイルスベクターは、腫瘍以外には発現しなかった。
以上のことより、シトシンデアミナーゼを組み込んだ単純ヘルペスウイルスベクター(HSV1yCD)は、腫瘍特異的な抗腫瘍効果を有し、今後の遺伝子治療への展開が期待された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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