2006 Fiscal Year Annual Research Report
クッパー細胞と自然免疫機能からみた肝移植後の臓器障害並びに感染性合併症制御の研究
Project/Area Number |
18591500
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
竹内 男 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (20400822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 勝 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70166156)
吉留 博之 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (10312935)
大塚 将之 千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (90334185)
加藤 厚 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (70344984)
鈴木 大 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (60400909)
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Keywords | 移植・再生医療 / 感染症 / 免疫学 / シアー・ストレス / 細胞・組織 |
Research Abstract |
ラットに30分間の門脈阻血を施した後、70%もしくは90%肝切除を行い再灌流させ、それぞれを2群に分けて片方の群に脾動脈結紮を施して合計4群とし、肝切除前、肝切除後経時的に検討を行った。70%肝切除群では90%肝切除群に比べIL-6の発現が高値であり、脾動脈結紮群では非結紮群に比べ有意差はみられなかったもののIL-6の発現が高い傾向にあった。MRP-2 mRNAの発現は4群間の比較では脾動脈結紮70%肝切除群で最も高値であった。PCNA labeling indexは同様に脾動脈結紮70%肝切除群で最も高値であった。転写因子活性の検討では脾動脈結紮70%肝切除群でSTAT3の高い活性がみられた。 ラットに肝切除を行い、その後残肝から類洞構成細胞を分離し培養することを試みたが、90%肝切除群では残肝容量が10%となるため十分な細胞数が得られず今後集率を向上させるための工夫が必要であると考えている。それでも十分な細胞数が得られなかった場合はラット数匹分の分離細胞を合わせて実験に用いることも検討している。 antimicrobial peptide発現の発現を検討する目的で、マウスに30分間の門脈阻血を施した後70%肝切除を施し、dexamethasoneを腹腔内へ投与した。対照として肝切除後dexamethasone非投与群、単開腹+dexamethasone投与・非投与群をおいて合計4群とし、肺組織中のMurine beta defensin(MBD)-1 mRNAの発現を検討した。細菌感染が無い状態では4群問に有意差はみられなかった。dexamethasoneの投与量を増減させてさらに検討を追加する予定である。また今後緑膿菌を感染させてMBD-1の発現に変化がみられるか検討を行う予定である。さらに皮膚や腸管などの他臓器やMBD-2,3,4についても同様に検討を行う予定である。
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