2007 Fiscal Year Annual Research Report
肝障害に対する免疫療法と、脾臓切除に関する基礎的研究
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18591506
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
塚田 一博 University of Toyama, 医学薬学研究部, 教授 (90171967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長田 拓哉 富山大学, 大学病院, 講師 (40303242)
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Keywords | 門脈圧亢進症 / 脾機能亢進症 / 活性型リンパ球 |
Research Abstract |
1.各種ラツト実験モデルの作成 肝障害,門脈圧亢進症,および脾種・脾機能亢進症における各病態を,ラットを用いて実験的に再現しようとする動物実験モデルの作成をおこなった。その結果として、門脈を2段階に分けて結紮した群では術後に軽度の脾腫が見られることを確認した。このとき四塩化炭素やマイトージェンなどを投与して肝細胞にさらなる刺激を加えると、脾腫がより増大することを確認した。 2.門脈圧亢進症症例における臨床的検討 門脈圧亢進症症例(17例)において手術により摘出した肺臓からリンパ球を調整し,活性化マーカーであるCD25, CD26, CD69, CD70の発現についてフローサイトメーターを用いて解析するとともに、門脈圧正常症例(コントロール、13例)における摘出脾臓中リンパ球のデータと比較検討した。その結果、門脈圧亢進症症例ではコントロールと比較して,末梢血、および摘出された脾臓中における活性化型リンパ球の割合が高かった。門脈圧亢進症症例においては術後1年程度を経過して再び血小板低下などの症状を認めたことから、門脈圧亢進症患者における血小板消費メカニズムには活性化型リンパ球が何らかの関与をおこなっていることが示唆された。
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