2006 Fiscal Year Annual Research Report
肝移植におけるVWF切断酵素の役割と新たな拒絶反応診断マーカーの開発
Project/Area Number |
18591522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
高 済峯 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (80305713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 祥介 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00142381)
藤村 吉博 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (80118033)
松本 雅則 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60316081)
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Keywords | 肝移植 / ADAMTS13 / von Willebrand因子 / 拒絶反応 / 診断マーカー |
Research Abstract |
生体部分肝移植症例において、移植前と移植後経時的に血液検体を採取して、リアルタイムに処理してVWF、ADAMTS13、UL-VWFMの測定を経時的に行った。移植後比較的早期に起こった急性拒絶反応の際には、血小板数の減少とともに、ADAMTS13の著明な低下と、UL-VWFMの出現が観察された。特にUL-VWFMの出現は、拒絶反応の治療後の効果とも密接に関連していた。移植直後の虚血再灌流障害時におけるADAMTS13の減少とUL-VWFMの出現に関しては、症例によって差があり、いくつかのパターンに分けられることが判明した。やはり血液生化学的データからみた虚血再灌流障害の程度と相関があるように思われ、さらに症例を積み重ねる必要がある。当初、アガロースゲル電気泳動法によるUL-VWFMの評価は、手技的に電気泳動の像が不安定であったが、ゲルの種類や手順を改良することにより、再現性の高い安定した結果が得られるようになった。これまでに蓄積していた検体についても再評価を行う作業が進行中である。従来、ADAMTS13活性の測定は、Furlanらによって報告されたマルチマー法で行っていたが、臨床応用に向けての簡便性を目指して独自に開発したELIZAキットでも同時に測定し、有用性を確認した。この方法は、約3時間で測定可能であり・得られた結果もマルチマー法での結果とパラレルであった。動物実験に関しては、来年度からの実験の準備のひとつとして、ADAMTS13欠損ノックアウトマウスを入手し、我々の研究施設内において飼育を開始している。
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Research Products
(2 results)