2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591527
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
工藤 光洋 日本医科大学, 医学部, 助手 (20256978)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 善哉 日本医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (20237184)
石渡 俊行 日本医科大学, 医学部, 助教授 (90203041)
|
Keywords | progenitor cell / 転写因子 / Activin-A |
Research Abstract |
【培養細胞を用いたインスリン産生細胞の誘導】インスリン産生細胞への分化誘導のモデルとして使用されているAR42J細胞(rat acinar cell)を用い、Activin-AとHGFでの処理後、抗インスリン抗体で免疫組織学的にインスリン産生を確認した。さらに、RT-PCR法にてPDX-1,RegI,RegIII,Foxa2(HNF3β)などの膵発生や分化に関連する転写因子のmRNA発現も解析した。その結果、AR42JではActivin-A処理3日後にFoxa2の発現は減少し、一方、RegIIIの発現は増加していた。Activin-A+HGF処理によりインスリン産生細胞の増加が確認されたが、更に、膵発生・分化に関与する転写因子の発現とインスリン産生能との時間的関係を検討している。また、誘導因子として、betacellulin、nicotinamide、high-glucose処理に着目し、各種培養条件下での膵発生に関与する遺伝子の発現や、その調節機構を解析中である。ヒト膵癌細胞株PANC-1やCAPAN-1においてもインスリン産生細胞への誘導が報告されており、これらの細胞においても同様の検討を行う。これらの解析結果を参考に、ヒト成体幹細胞、特に骨髄幹細胞や脂肪由来幹細胞を用いたin vitroでのインスリン産生細胞への分化誘導を目指す。またストレプトゾトシン(STZ)誘発糖尿病ヌードマウスへ蛍光標識したヒト骨髄幹細胞や脂肪細胞由来幹細胞を移植し、共焦点レーザー顕微鏡を用いて移植された細胞のインスリン産生能、転写因子の局在や活性について検討する。
|