2007 Fiscal Year Annual Research Report
新しい蛍光電子内視鏡とマイクロアレイによる気管支DYSPLASIA治療方針の確立
Project/Area Number |
18591541
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
渋谷 潔 Chiba University, 医学部附属病院, 講師 (20302565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 実 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (80312940)
伊豫田 明 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (10302548)
安福 和弘 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60372356)
中島 崇裕 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (20400913)
関 直彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (50345013)
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Keywords | 蛍光電子内視鏡 / NBI / 高解像度気管支ビデオスコープ / 気管支dysplasia / PET |
Research Abstract |
肺癌集団検診喀痰細胞診D,E判定症例かつ胸部X線,CT無所見症例を対象とする,新しい蛍光電子内視鏡AFIとNBIを組み合わせた拡大(高解像度)気管支ビデオスコープによる気管支dysplasiaの診断を行い,マイクロアレイ解析とFDG-PET解析を加え,新たな気管支dysplasia治療方針の確立を目指す。 1.肺癌集団検診喀痰細胞診D,E判定症例かつ胸部X線,CT無所見症例を中心とする,新しい蛍光電子内視鏡とNBIを組み合わせた拡大(高解像度)気管支ビデオスコープによる気管支粘膜の微細観察を,46例の新たな症例に対する46回に加え,複数回の経過観察症例を含む53回合計99回のAFIとNBIによる気管支粘膜の詳細な検討を行った。本年度の検討では,経過観察症例の気管支粘膜のdysplasiaからcarcinoma in situやmicro invasive carcinomaといつた微小な癌へ進展した症例はみられなかった。 2.肺癌集団検診喀痰細胞診D,E判定にて紹介され,気管支dysplasiaが発見されるも悪性腫瘍が発見されていない経過観察中の症例34例に対してFDG-PET検査を施行した。32例では新たな肺悪性病変の検出は認められず,これらの症例は喀痰細胞診と胸部CTでも新たな異常は検出されていない。しかし喀痰細胞診にて断続的に扁平上皮癌が検出されていた1例では,PETにて胸部CTでも同時に末梢の扁平上皮癌を検出した。更に1例で末梢肺病変を検出したが炎症性の腫瘤であった。これまでのところ肺門部の早期癌やsevere dysplasiaの検出はなされていない。
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