2006 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍関連抗原90Kを標的とした癌免疫療法の開発と臨床応用
Project/Area Number |
18591544
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
尾崎 良智 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (00378449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 昇三 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (10209075)
澤井 聡 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (60335172)
手塚 則明 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40303771)
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Keywords | 癌免疫治療 / 90K / 肺癌 / CTL / 樹状細胞 |
Research Abstract |
我々は腫瘍関連抗原90K/Mac-2 Binding Proteinが肺癌において高発現し、同抗原に対する抗体価が肺癌患者において上昇していること、同抗原由来のHLA-A2拘束性CTLエピトープペプチドによって健常人より樹立したCTLがペプチドバルス標的細胞および90K高発現癌細胞株を認識し細胞傷害活性を示すことを報告してきた。90Kを標的とした癌免疫療法確立のため90Kに対するCTL precursorが肺癌患者に存在するか否かを解析した。 HLA-A2陽性肺癌患者の未梢血単核球(PBMC)を90K由来HLA-A2拘東性CTLエピトープペプチド(M2BP216)でパルスしたPBMCで4回刺激することによりペプチド特異的CTLを誘導した。CTLの抗原特異性はIFN-γ産生試験にて検討した。また誘導したCTL line のM2BP216-specific CTL frequency をM2BP216-tetramerにて解析した。 肺癌患者2症例からペプチド特異的にIFN-yを産生するCTL反応を確認した。同症例において刺激前の患者PBMCにおいてM2BP216-specific CTLは検出されなかったが、4回刺激後には著明にfrequencyの上昇がみられた。 肺癌患者において90Kに対する免疫応答はin vitro誘導可能であった。さらにより効率的に90K特異的CTLを誘導する方法として抗原提示能に優れた成熟樹状細胞を刺激細胞として用いたところ、担癌患者においてPBMCを用いた時よりも有意に特異的CTLの誘導に優れていた。
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Research Products
(1 results)