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2007 Fiscal Year Annual Research Report

重症肺気腫に対する遺伝子治療の開発

Research Project

Project/Area Number 18591557
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

永安 武  Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80284686)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田川 努  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 講師 (20363492)
土谷 智史  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 医員 (30437884)
Keywords肺気腫 / KGF / 再生
Research Abstract

KGFはII型肺胞上皮細胞の増殖を促進し、種々の肺傷害において肺胞上皮の保護、修復、再生に関与する。実際急性肺傷害に対するKGF蛋白の経気道投与法の有効性が報告きれているが、本投与法では効果の持続期間が短いため頻回の投与を要し経費も莫大である。そこでマウス肺気腫モデルに対してKGF発現プラスミドをエレクトロポレーション法にて異所的に導入し肺気腫病態進行の抑制、また改善域を検討した。雄8-9週令のBALB/cに対し経気道的にマウス一匹あたりエラスターゼ2Uを投与し肺気腫モデルを作成した。同時にKGF発現プラスミドをマウス一匹あたり80μg下腿筋に注入し、エレクトロポレーション法(75V、20ms、6pulses)による遺伝子導入を行った。導入後2、3、4、7、14日目に肺、下腿筋、血液を採取し、HE染色、免疫組織化学(KGF、KGF receptor(KGFR)、PCNA)、ELISAによる評価を行った。肺機能評価は動脈血ガス分析にて行った。KGFプラスミド導入群では対照群(ベクターのみ使用)と比較して導入後2、3、4、7日目において血清KGF高値を示し、肺組織でもKGF、KGFR、および増殖マーカー(PCNA)の高発現を認めた。PCNA陽性細胞は高い割合でKGFR陽性細胞やサーファクタント蛋白陽性細胞と一致していた。しかしながら肺組織のHE染色では明らかな形態変化を認めず、動脈血ガス分析による肺機能評価でも有意差を認めなかった。エレクトロポレーション法によるKGF発現プラスミド導入により肺気腫モデル肺においてKGFおよびKGFRの発現が増強し肺胞上皮細胞増殖を促進した。今後は肺機能改善に必要な投与量、投与時期の検討が必要と思われる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] マウス肺気腫モデルにおける keratinocyte growth factor(KGF)発現プラスミドの下腿筋への遺伝子導入による上皮細胞増殖効果2008

    • Author(s)
      飛永 修一
    • Organizer
      第24回 日本肺および心肺移植研究会
    • Place of Presentation
      福岡国際会議場
    • Year and Date
      2008-01-26

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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