2007 Fiscal Year Annual Research Report
僧帽弁超音波三次元イメージング法による僧帽弁逆流症の発生機序別弁形成術戦略の構築
Project/Area Number |
18591568
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
種本 和雄 Kawasaki Medical School, 医学部, 教授 (90330547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 清 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60322583)
浜中 荘平 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50351911)
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Keywords | 僧帽弁逆流 / 僧帽弁形成術 / 三次元 / 心臓超音波 |
Research Abstract |
僧帽弁は、僧帽弁複合体の複雑な立体構造が緻密な相互的機械作業によってはじめて正常に働く機能弁である。心エコー専門医の技術と解釈によってもリアリスティックに三次元構造異常を把握する事や、これを心臓外科医に伝えて最適な僧帽弁形成術のための情報提供行うことは難しい。心エコー専門医の技術と解釈によってもリアリスティックに三次元構造異常を把握する事や、これを心臓外科医に伝えて最適な僧帽弁形成術のための情報提供行うことは容易でない。本研究では、本来の僧帽弁立体構造を三次元心エコーをもとにしたデジタル僧帽弁三次元イメージング(バーチャルイメージング)で示して同時にその定量解析法を完成させ、これにより各種僧帽弁性閉鎖不全の成因メカニズム別の弁立体構造異常の特徴を明らかにし、これにより僧帽弁形成術の術式選択において成因ごとの論理的な術式治療指針を作成することである。僧帽弁形態変化を伴う僧帽弁閉鎖不全患者の心臓全体の立体画像を取り込み、その画像から僧帽弁複合体を抽出するソフトウェアの開発を進めた。この技術により、画面上にて立体的な僧帽弁形態をリアルに観察し、さらに三次元空間内で計測することが可能となった。複雑な手術手技を要する僧帽弁形成術前後にて三次元的に僧帽弁形態を解析し、手術後成績と比較したところ、弁の変形指標であるtenting volumeが大きいほど術後心不全の再発が多く、術前の三次元的評価が有用であることがわかった。動物実験において心臓拡大モデル作成し弁tenting、弁接合部面積率と逆流発生メカニズムとの関連を明らかにした。
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Research Products
(3 results)