2006 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄損傷後の運動ニューロン死における酸化ストレスとアポトーシスの関与
Project/Area Number |
18591575
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
鈴木 明 秋田大学, 医学部, 助手 (10311573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 卓 秋田大学, 医学部, 講師 (80241660)
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Keywords | 脊髄損傷 / 運動ニューロン / アポトーシス / DNA損傷 / スーパーオキシド |
Research Abstract |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの変性疾患において選択的運動ニューロン死が起こるが、家族性ALSモデルにおいて運動ニューロンに選択的に酸化ストレスが加わり、ミトコンドリア依存性アポトーシスにより細胞死が起こることが報告されている。われわれは運動ニューロンには酸化ストレス処理酵素(superoxide dismutase, SOD)がグリア細胞に比べて少なく、脊髄損傷後には運動ニューロンに選択的に酸化ストレスが発生して細胞死が起こることを初めて報告した。しかし、酸化ストレスが脊髄運動ニューロン死を招来するメカニズムはいまだに解明されておらず、本研究の課題とした。 1.脊髄損傷モデル Adult male Sprague-Dawleyラット(300-350g)をisoflurane 2%,酸素30%,笑気70%の吸入麻酔下にラットを腹臥位にして胸腰椎移行部に正中切開をおく。ついで第13胸椎、あるいは第1腰椎の椎弓を切除し、腰髄膨大部を露出する。腰髄膨大部を血管クリップ(把持力15g、5秒間)で圧迫する。術中はhomeothermic blanketを用いて直腸温を36.5-37.5度に調節する。 2.運動ニューロン死の確認 脊髄損傷1,2,3,5日後にラットをpentobarbital 50mg/kgで腹腔内麻酔し、3.7% formaldehydeを含むPBSで潅流する。24時間同じ溶液で後固定を行った後、vibratomeで厚さ50ミクロンの切片にcresyl violet染色を行って運動ニューロンの細胞死が起こることを確認する。 現在、1,2につき運動ニューロン死が起こることを確認し、検討中である。
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Research Products
(2 results)