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2007 Fiscal Year Annual Research Report

ラット損傷脳に対する内在性自己修復能を応用した再生治療と、効果の年齢依存性の検討

Research Project

Project/Area Number 18591579
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

田中 純一  Teikyo University, 医学部, 助教 (00345191)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川原 信隆  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (60214673)
高井 敬介  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70376424)
Keywords脳神経疾患 / 再生医学 / 神経科学 / 脳虚血 / 老年医学
Research Abstract

我々は「内在性自己修復能を応用した移植によらない再生治療」を目指してきた。ラット海馬において、損傷後、僅かに生じる内在性神経再生が、成長因子投与により顕著に増強され、失った機能が再獲得されることを既に実証した。移植にまつわる問題を回避できる有望な治療法である。また、広く普及するBrdU腹控内投与による中枢神経系新生細胞標識法は、感度が不十分な上に解析が不連続なため再生現象を過少評価し、微細な再生現象の解析にはしばしば向かない。以上から代表者の課題はA)年齢の拡大、B)部位の拡大、C)解析手段の改善、の3点で、二年目の成果を述べる。1)ラット前脳虚血モデル、海馬CA1領域に注目。加齢に従い内在性神経再生は減衰するとされるが、我々のモデルでは、幼体、若年・中年および加齢成体の4群間で、虚血侵襲に応答した内在性神経再生は全世代を通じて均一で、脱落ニューロンは内在性再生により、虚血前の約10%が補充された。しかし、当初予定の2歳動物は脆弱で、それ以上の解析が困難なため、課題の二つを合わせることにした。2)ラットハンチントン病モデルの線条体に注目。損傷後早期に成長因子を脳室内投与し、若年および加齢成体の2群に分類。両群とも内在性再生が認められ、成長因子の投与により若年で有意に、加齢でも傾向として、対照群に比して形態学的にニューロンが増加。免疫組織学的にも有意にニューロンへと分化した新生細胞が増加した。行動学的解析から、若年・加齢の両群共に、治療群で有意に成績が改善し、機能的改善を認めた。以上の途中経過を国内外の学会において発表し、その後、個体数を増やして追認中である。C)に対し、投与経路として脳室内を選択。ラット若年成体の腹腔内、脳室内それぞれに、低および高用量群を殺定、急性期と慢性期の2点のモデルの作成をほぼ終了した。

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Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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