2006 Fiscal Year Annual Research Report
3テスラMRIトラクトグラフィによる半卵円中心の神経線維・体性機能局在の検証
Project/Area Number |
18591589
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
橋本 直哉 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90315945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 雅之 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30372626)
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00201046)
山田 惠 京都府立医科大学, 医学系研究科, 講師 (80315960)
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Keywords | トラクトグラフィー / 3テスラMRI / 神経線維機能局在 / 電気生理学的モニタリング |
Research Abstract |
当該課題に関する申請書に記したように以下のように研究を進め、成果を得た。 A.3T-FT画像の標準化とナビゲーションシステムへの統合 正常被験者と疾患を有する患者において、3T-MRI装置を用いて拡散テンソル画像(DTI)を撮像し、fiber tractpgraphy(FT)画像を作成するための撮像条件を確定した。さらに、上肢/体幹/下肢の運動および感覚神経線維の分離を行う方法を確立した。上肢/体幹/下肢線維の分離された情報をDICOM画像としてナビゲーションシステムに搭載し、手術で実用できることを確認した。 B.標準化された3T-FT画像のMEGによる比較検証と改良 Aで標準化に用いられたデータを、MEGが撮像可能であった同一者のデータと比較し、FT画像の正当性を検証した。DTIからFT画像を得る際に、解剖学的、用手的な関心領域(ROI)の設定にて神経線維束を描出するのが一般的である。eloquent領域に病変を有した場合には機能的な皮質は必ず解剖学的部位と一致するか不明であるため、当施設で標準化されたMEGのMRF, SEF領域が、3T-FT画像の上下肢の情報と一致するかについて検討した。検討は継続中であるが、解剖学的な神経線維の始点、終点に決定とこれらの情報が一致することが多いことが確認された。 C.半卵円中心における運動/感覚線維somatotopyの電気生理学的な検証 A, Bにより標準化されつつあるナビゲーションシステム上の3T-FT画像を、3例のeloquent領域関連の手術において応用した。現在、皮質下刺激によるMEPの条件設定を行っているが、一部の症例でFTにおける半卵円中心の運動/感覚線維somatotopyが電気生理学的所見と一致したと考えている。
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