2006 Fiscal Year Annual Research Report
血管内微細振動子による血栓の破砕と低侵襲回収療法の開発
Project/Area Number |
18591592
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
加藤 祥一 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (00204470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 倫保 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80196873)
江 鐘偉 山口大学, 大学院理工学研究科, 教授 (60225357)
渡辺 哲陽 山口大学, 大学院理工学研究科, 助手 (80363125)
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Keywords | 振動子 / 撹拌器 / 血栓 / 吸引 / 破砕 |
Research Abstract |
振動発生装置の試作、振動効果の確認と、吸引装置の試作、吸引効果を調べた。振動発生装置としては圧電素子と梁からなる撹拌器を試作した。撹拌器の構造として、振動を発生させるために梁の両面に一対の圧電素子を貼り付けた振動子を作成した。圧電素子に周期電圧を印加することで、任意の周波数で撹拌器を振動させることが可能である。撹拌器に円軌道を描かせ、狭い血管内での撹拌範囲を広げることを可能にした。撹拌効果を上げるために、撹拌器の振幅の増加、撹拌器の共振周波数の増加、撹拌器に円軌道を描かせることを条件として試作実験を行った。圧電素子の設計では、質量を変化させずに長さを増加させることにより、より大きな撹拌効果を得ることができた。圧電素子の傾き角度はθ=55度の時に撹拌器の幅方向の振動が最も高い値を得ることができた。撹拌器の幅はw=2mmにおいてもっとも大きな円軌道が得られた。また撹拌器の幅を小さくする程、円軌道は複雑になり、より高い撹拌効果が期待された。血栓の吸引模型として、チューブ内でポリビニルアルコールポリマーの粒子を用い粒子径を変化させて比較した。異なる直径の粒子をチューブ内に入れ、吸引はマイクロカテーテルを介して吸引を行った。同量の吸引では、粒子径が250-500ミクロンよりも130-250ミクロンの方が吸引効果が高かった。250ミクロン以下の小さな粒子径であればマイクロカテーテルを用いての吸引可能で吸引効果が高いことが判明した。
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