2008 Fiscal Year Annual Research Report
脳血管障害後の片麻痺などに対する機能改善を目的とした大脳皮質運動領刺激の研究
Project/Area Number |
18591614
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山本 隆充 Nihon University, 医学部, 教授 (50158284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 容一 日本大学, 医学部, 教授 (00125048)
深谷 親 日本大学, 医学部, 准教授 (50287637)
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Keywords | 片麻痺 / 脳卒中 / 運動野 / 視床痛 |
Research Abstract |
6ヶ月間の大脳皮質運動野の慢性刺激では、6例中3例で上肢のFugl-Meyer scaleが5から8点増加し、運動機能の改善を認めた。また、この3例では一日の刺激時間は2時間から3時間半であった。一方、一日の刺激時間が9時間と8時間に及んだ2例では逆にFugl-Meyer scaleが著しく減少し、運動障害が増悪したが、Fugl-Meyer scale減少後の早い時期に刺激時間を強制的に制限することで、術前に近いレベルまで回復した。この一日の刺激が長時間に及んだ2例では、刺激による除痛が得られたものの、あまりafter effectが得られないため、長時間の刺激を避けられなかった症例であった。そこで、刺激装置をcontinuous modeからcycle modeに変更し、長時間の刺激を行わないようにしたところ、運動機能の回復を認めた。この2例から明らかなように、VASの減少率と運動機能の改善には明らかな相関は認めなかった。
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