2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591624
|
Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kanazawa Medical Center |
Principal Investigator |
池田 和夫 Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kanazawa Medical Center, 医長 (60231130)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 勝郎 金沢大学, 医学研究科, 教授 (00092792)
|
Keywords | 発光ダイオード / ミトコンドリア / 線維芽細胞 / 神経再生 / 抗酸化作用 / 創傷治癒 / 細胞増殖 |
Research Abstract |
光源として、高輝度発光ダイオード(LED)照射装置(中心波長 627nm;CCS Inc.京都)を作成した。「方法」正常マウスの線維芽細胞株NIH3T3(理化学研究所.茨城)を用して、LED照射による細胞増殖への影響について検討した。また、ラット背部に左右両側に直径20mmの全層皮膚欠損創を作成した。創を作成した翌日より14日目まで、連日4j/cm^2(160s)のLED照射を行った。対象面と光源には5cmの距離を置いた。創作成後7,14日目に創縁をトレースし、スキャンした画像から残存する創傷面積(RWA%)を評価した。ラット背側に坐骨神経を切断しシリコンチューブで架橋した、末梢神経再生モデルを作成し、LED照射の影響をみた。「結果」8j/cm^2照射群では、吸光度による細胞増殖量はコントロール群1.775±0.037、LED群1.972±0.041であり、有意に細胞増殖量が高かった。7日目におけるRWA%は、コントロール群40.87±3.21、LED群28.34±2.36、となっており、有意にRWA%が低値だった14日目におけるRWA%は、コントロール群7.69±1.96、LED群2.89±0.43となっており、LED群では有意に創傷面積が縮小していた。シリコンチューブ内の抗酸化力は、術後1日目、3日目は維持されたが、7日目には低下していた。しかしLEDを照射することにより、術後7日目においても抗酸は維持されていた。したがって、神経再生の最上端部分において、再生萌芽の伸びに有利に作用することが明らかとなった。「考察」以上の結果から、LEDは創傷治癒お促進し、末梢神経の再生を促進する作用があることが確認された。今後は、臨床応用に向けた実験を行っていく予定である。
|
Research Products
(2 results)