2006 Fiscal Year Annual Research Report
内因性炎症性サイトカインの制御を図った新しい椎間板再生アプローチ
Project/Area Number |
18591627
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
宮本 敬 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (20313885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 克時 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90170969)
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Keywords | 脊椎脊髄病学 / 骨・軟骨代謝学 / 生体関連物質 / 加齢医学 / 病態モデル |
Research Abstract |
試験管内でのヒト変性椎間板細胞におけるBMP-7とInterleukin1-Raの併用効果について,細胞外基質産生能力,細胞外基質分解の両者からの検討の取組を開始した.細胞外基質産生,細胞外基質分解の両者については,アリジネートビーズ培養を用いた3次元培養システムを用いる方策とした.細胞採取源及び3次元培養の段階において,いくつかの問題に直面している.手術において採取可能なヒト椎間板細胞においては,細胞数絶対数が不足している点から,また,ウシ尾椎から採取可能なウシ椎間板細胞においては,保存状況によるコンタミネーションにより,未だ椎間板細胞におけるBMP-7とInterleukin1-Raの併用効果について定量的解析を行うに至っていない. 今後の課題として,手術において採取可能なヒト椎間板細胞を得る機会として多椎間にわたる椎体間固定術を行う症例を選択する,または他施設との共同研究立案によって入手可能な細胞種[de novo cell line derived from human nucleus pulposus cells using a recombinant simian virus 40 (SV40) adenovirus vector等]を利用するなどの試みが必要と考えている.また,ウシ尾椎からの椎間板細胞の採取に関しては,保存状況の改善により,コンタミネーションを未然に防ぐことができると考えている.または,実験動物として安楽死直後のウサギからの脊椎採取,椎間板分離による椎間板細胞の確保も細胞源として考えたい.
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