2007 Fiscal Year Annual Research Report
RNA干渉を用いた骨芽細胞、脂肪細胞分化調節因子の新規同定とその機能解析
Project/Area Number |
18591656
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
新井 嘉容 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10401390)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 秀 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, COE拠点形成特任教員 (30376727)
麻生 義則 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (50345279)
若林 良明 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (00431916)
|
Keywords | スクリーニング / 非翻訳RNA / 骨芽細胞分化 |
Research Abstract |
1 成熟細胞特異的遺伝子プロモーター制御下にチミジンキナーゼを恒常的に発現する細胞株の確立:脂肪細胞分化に伴いチミジンキナーゼを発現する(AP2-TK)3T3-L1細胞株を樹立したが、その後の検討で、ガンシクロビルによる細胞死の特異性が低く、チミジンキナーゼを発現しない細胞とともに培養した場合それらの細胞にも細胞死を誘導することが明らかになった。そのため、イメージング手法を用いた細胞分化度の測定系の再構築を行っている。2μRNAの骨芽細胞分化に関する研究siRNAと同様に低分子RNAであるμRNAを用いて骨芽細胞分化の新規調節因子の同定を試みた。マウス筋芽細胞C2C12にBMP2を投与し、骨芽細胞への分化誘導前後において発現に変動の認められるマイクロRNAを網羅的に検索した。続いて骨芽細胞においてそれらのマイクロRNAを過剰発現あるいはノックダウンし、その分化に及ぼす影響を定量的PCR法などで解析を加えた。さらにそれらマイクロRNAの骨芽細胞における標的について検討した。C2C12では多数のマイクロRNAの発現が認められ、BMPの投与により発現量が変化したが、その中でBMPにより発現が減少するマイクロRNAxに注目した。初代培養骨芽細胞において、マイクロRNAxの発現は分化の進行に伴って次第に減少した。また、C2C12および初代培養骨芽細胞を用いた検討で、マイクロRNAxの過剰発現により骨芽細胞分化が抑制された。さらに、データベースを用いた検索によりin silicoでのマイクロRNAxの標的遺伝子候補を見出し、実際に骨芽細胞を用いてin vitroでもマイクロRNAxの過剰発現により標的遺伝子の発現が減少することを確認した。
|
Research Products
(4 results)