2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591661
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坪山 直生 京都大学, 医学部, 教授 (90261221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 孝志 京都大学, 医学研究科, 教授 (10201675)
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Keywords | 骨粗鬆症 / モデル動物 / 原因遺伝子 / 骨量 / 骨形態 |
Research Abstract |
第11番染色体の候補領域のみSAMP2由来である、SAMP6バックグラウンドのコンジェニックマウスP6.P2-Pbd1bとSAMP6を戻し交配することで、さらにその範囲を縮めたサブコンジェニック系統を16系統作出することができた。これらの系統の大腿骨骨幹部の骨形態を扁平率や、Bone area fracion(Cortical index)などを用いて解析した結果、サブコンジェニック系統の骨形態が、SAMP6と同等の形態を示すものと、コンジェニック系統と同等であるものの2群に分類されたため、11番線染色体上の候補遺伝子はおそらく一つに絞られること、さらに候補領域がD11Mit10からD11Mit224間のおよそ3.9Mbの領域であることが分かった。候補領域のなかから候補遺伝子を抽出するために候補領域の周囲を含めた全遺伝子(ESTを含む)の発現解析を、SAMP6とサブコンジェニック系統間の骨及び腎臓を用いて行ったところ、骨では2つの遺伝子が、また腎臓では4つの遺伝子が候補遺伝子として決定できた。この中でCacng4は腎臓での発現差が大きく唯一D11Mit10からD11Mit224の領域に位置する遺伝子であった。さらに骨形態が骨強度に及ぼす影響を調べるために3点曲げ試験を行ったところ、より扁平な形態をとるサブコンジェニック系統ではMaximum failure load,stiffnessともに低下していることが分かった。骨形態がどのようなメカニズムで変化するか解析するために、大腿骨骨幹部の動的骨形態計測を行ったところ、大腿骨の外骨膜面と内骨膜面の骨形成速度に差が見られることが分かった。このことから成長時における大腿骨断面のモデリングがその形態を決定していることが分かった。
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Research Products
(1 results)