2007 Fiscal Year Annual Research Report
易卒中高血圧自然発症ラットの大腿骨頭壊死 とくに脂肪細胞の関与について
Project/Area Number |
18591666
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
熊谷 謙治 Nagasaki University, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (00315235)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
進藤 裕幸 長崎大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 教授 (30107677)
丹羽 正美 長崎大学, 大学院・医歯薬総合研究科, 教授 (20136641)
|
Keywords | 特発性大腿骨頭壊死症 / 易卒中自然発症高血圧ラット / 脂肪細胞 / ステロイドホルモン / サイトカイン / PAI-1 |
Research Abstract |
特発性大腿骨頭壊死症は近年疫学、臨床的研究が急速に進歩したため、ステロイドホルモン治療で一時期に大量投与(12.5mg以上)で増加し、高脂血症との因果関係、更には細動脈や細静脈の内皮細胞の関与も明らかになってきている。近年腎臓など諸臓器の生体移植や膠原病などのステロイドホルモン治療の増加に相まって大腿骨頭壊死症の増加が危惧され、社会問題と成りうるため注目されている。 研究課題は特発性大腿骨頭壊死症における阻血機序の病態解析で今回の大目標はステロイドホルモン投与によって生じる脂肪細胞が増生、膨化と微小循環特に血管内皮の関与の関係を解明することである。 上記病態解析のため、約100匹の牡SHRSP/Izmを17週齢にて屠殺し、大腿骨頭を採取、光学顕微鏡用に病理組織標本作製しまた採血、他臓器を採取した。壊死の有無を検鏡し、抗ラットのレプチン、アジポネクチン、PAI-1、TNFα抗体を用いて、免疫組織学的に各種サイトカインの局在を観察し、レプチン、アジポネクチン、PAI-1、TNFα抗体の骨髄脂肪細胞内及び周囲に定性的反応性は確かめられた。ステロイドホルモンの投与の有無、大腿骨頭の壊死の有無での各種サイトカインの定量的反応性を評価検討中である。 大腿骨頭の光学顕微鏡用組織標本からサイトカインの分子生物学的研究が可能かどうかも検討中である。骨髄内脂肪細胞の各種サイトカインの分子生物学的実験を行うため骨幹部より骨髄脂肪組織を採取し、RNAlater(DNA、RNA保存液)中に凍結保存をおこなっている。17週齢のラットの大腿骨骨髄の量は大変少なく、また骨梁が多くmRNAやDNA採取に難渋している。
|
Research Products
(4 results)
-
-
-
-
[Presentation] Osteonecrosis of Femoral Head in the Stroke Prone Spontaneously Hypertensive Rats-Especially in Old Rats,Oct 12th2007
Author(s)
Kumagai K.Tomita M, MurataM, Osaki M, Miyata N, Hozumi A, Niwa M, Shindo H
Organizer
the 6th Combined Meeting of the Orthopaedic Research Societies,
Place of Presentation
Honolulu,Hawaii, U.S.A.
Year and Date
2007-10-12