2006 Fiscal Year Annual Research Report
関節潤滑を改善し、軟骨再生を促進する関節内投与型ドラッグデリバリーシステム
Project/Area Number |
18591672
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
北野 利夫 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (50291597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 祐介 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 後期臨床研究医 (10382178)
野村 千澄 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (10382227)
寺井 秀富 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20382046)
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Keywords | 変性関節軟骨 / 軟骨欠損 / 関節形成術 / ドラッグデリバリーシステム / リポソーム / 内包率 |
Research Abstract |
研究代表者らが目指す、新しいドラッグデリバリーシステムを用いた変性関節軟骨・軟骨欠損に対する治療体系の確立、すなわち、関節鏡視下手術により、変性軟骨もしくは軟骨欠損部及び軟骨下骨をドリリングその他の手技を用いて、これらを活性化し、その組織に内在するコラーゲンを足場(Scaffold)として、外界から人工材料等のScaffoldを導入することなく、関節内を培養器(Incubator)とし、関節鏡視下手術により力学的収縮を加えた変性病変軟骨を培地(Culture media)あるいは培養皿(Culture dish)とし、欠損および変性関節軟骨を修復する関節軟骨再生-関節温存型関節形成術の治療体系の確立にむけて、現在研究を遂行している。 これまでに、実験計画にある項目中のうち封入成分の内包性評価を行った。Lα-DPPCリポソーム内に封入した、Hyaluronan、Chondroitin Sulfateの各種濃度を測定する方法により薬剤内包率の評価を行った。すなわち、薬剤封入Lα-DPPCリポソームを生食内に所定の時間浸漬した後、遠心上清の非封入薬剤濃度を測定することにより、非内包薬剤量から内包薬剤を計算し、内包率を求めた。この結果から、高濃度の薬剤において、内包率が高くなることを確認した。さらに内包率を高めるための工夫を現在行っている。内包率の高いLα-DPPCリポソームを作成した後に、他の実験を行う事が効率的と考え、計画している実験スケジュールの変更を行った。すなわち、各種薬剤Lα-DPPCリポソームの光学的、電子顕微鏡的形態評価、リポソーム表面の分子的修飾、封入成分の徐放性の評価、in vivoでの薬剤徐放性の評価、in vivoでの薬剤徐放性の評価は、高内包性Lα-DPPCリポソームの作成後に施行する予定である。
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