2006 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪由来の間葉系幹細胞を用いた関節軟骨修復法の開発とMRIによる組織評価
Project/Area Number |
18591679
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山下 剛司 帝京大学, 医学部, 講師 (80407915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 佑一 帝京大学, 医学部, 教授 (10282485)
中川 晃一 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (30400823)
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Keywords | 関節病学 / 骨軟骨代謝学 |
Research Abstract |
今回、幹細胞を用いた軟骨分化の実験系を確立すべく、現在論文上で最も軟骨分化しやすい幹細胞の一つと報告されている滑膜由来幹細胞を用いて予備実験を行った。 方法: 実験は、共培養における軟骨細胞の滑膜由来幹細胞へ与える影響を調べることを目的に行った。Cell Culture Insertを用いて上層に軟骨細胞・下層に滑膜由来幹細胞を播種し、Johnstoneらのchondrogenic mediumを用いて、7日・14日間の共培養を行った。上記培養条件をTreatment群とし、Negative controlには腱細胞由来のfibroblastを上層に用い、下層に滑膜由来幹細胞を播種した。評価にはDNA content、Proteoglycan contentを用いた。 結果: 実験1:Chondrogenic medium中のTGF-β1の濃度を1ng/mlに設定したものではTreatment群とNegative control群の間でDNA・PG共に有意差を認めず、軟骨細胞からの液性因子の幹細胞への軟骨分化誘導の影響は認められなかった。 実験2:Chondrogenic medium中のTGF-β1の濃度を0.1ng/mlに設定したものではTreatment群とNegative control群の間でDNA・PG共に有意差を認めないものの、TreatmentでのPG濃度が、Day7:0.764ug/ml、Day14:2.045ug/mlとNegative control群(同:0.683ug/ml、1.710ug/ml)に比してより高い傾向があった。
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