2008 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪由来の間葉系幹細胞を用いた関節軟骨修復法の開発とMRIによる組織評価
Project/Area Number |
18591679
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山下 剛司 Teikyo University, 医学部, 講師 (80407915)
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Keywords | 軟骨 / MRI / 脂肪 |
Research Abstract |
1. in vitro phase ウサギ関節軟骨より採取した軟骨細胞を3次元培養し、ハイドロキシアパタイトの上に載せてハイブッリト骨軟骨片モデルを作成した。1.5Teslaの臨床用MRIを用いて、独自の実験用コイルを作成し、軟骨層の評価を施行した。軟骨層の層状の描出は可能であり、MRIを用いた培養軟骨片のquality controlが可能であることが示唆された。次に、脂肪由来のハイブリッド骨軟骨片を作成中であるが、軟骨由来のものより効率が低いことが明らかとなっている。遅延相軟骨造影MRI(dGEMRIC)やT2mappingを用いたより詳細な検討を現在施行中である。 2. in vivo phase dGEMRICを用いて、高位脛骨骨切術術後や、ACL再建術術後の関節軟骨中のグリコサミノグリカン濃度を評価した。変形性膝関節症では、高位脛骨骨切術術後の外側コンパートメントにおいて3ヵ月後に一過性にグリコサミノグリカン濃度が低下し、6ヵ月後には術前のレベルまで回復することが明らかとなった。また、ACL術後においては、内側コンパートメントのグリコサミノグリカン濃度が一過性に低下するものの術後9ヶ月において回復する可逆的変化を生じていることが明らかとなった。これらの症例の長期成績を検討するとともに、T2mappingを用いた単顆型人工関節置換術後の外側コンパートメントの変化についても現在評価中である。
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Research Products
(4 results)