2007 Fiscal Year Annual Research Report
麻酔記録の自動的拡張マークアップ言語化と,汎用データベース構築のための枠組み研究
Project/Area Number |
18591716
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
林 和子 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (40285276)
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Keywords | 麻酔記録電子化 / 生体情報 / データベース / マークアップ言語 / XML / メタデータ / SVG |
Research Abstract |
電子カルテ化の推進に伴う麻酔記録電子化の流れにあって、麻酔下の生体情報をデータベース化できれば、膨大なデータ蓄積から多施設間に渡る麻酔管理現状の客観的な評価と、麻酔と生体制御に関する科学的実態の把握が可能となり、新たな医療政策への展開が期待できる。こうした需要と背景を踏まえて、生体情報を含む麻酔関連情報を自動的にXML(Extensible Markup Language)化できる麻酔記録モジュールを作成し、このモジュールを介して麻酔関連記録のXML型汎用データベースを構築する研究を施行した。最終的に効果的にデータベース管理を行うための麻酔関連情報のXML形式文書型定義(スキーマ)に関して検討し、そのプロトタイプを作成した。 一方、JSA麻酔台帳システムも,2006年版から,SQLデータベースにバックサポートされたウェブのユーザーインターフェースで稼働できるようになった.日本麻酔学会が支援する麻酔台帳であるJSA2006麻酔台帳は、PostgreSQLに支援されたWebべースでの入力が可能な麻酔症例データベースであり、日本麻酔学会認定施設に対して、その使用が推奨されている。しかしながら、ビジュアルなインターフェースで視覚的に手術予定を柔軟に組むことが困難で、緊急手術や手術の延期、中止などに対応していない。また、手術麻酔管理や手術看護管理に必要である各種フォーム類との連携機能は用意されてはいない。マイクロソフトエクセルのSQLデータベースへの接続機能を利用して、JSA麻酔台帳の手術情報をエクセルワークシートに取り込んで、上述の機能を補うマクロ・ワークシート機能をJSA2Excelとして作成した。JSA麻酔台帳の日ごとの情報をエクセルワークシートに取り込み、エクセルのマクロ機能および図形描写機能を用いて、申し込みされた手術毎にエクセル表計算ワークシート上に可動なカードを作成し、視覚的に手術スケジュールを作成可能なようにした。
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