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2006 Fiscal Year Annual Research Report

脊髄後角における局所神経回路の解析と神経因性疼痛

Research Project

Project/Area Number 18591732
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKansai College of Oriental Medicine

Principal Investigator

樫葉 均  関西医療大学, 鍼灸学部, 助教授 (10185754)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大島 稔  関西医療大学, 鍼灸学部, 助手 (20342230)
Keywords神経科学 / 脳・脊髄 / 脊髄後角 / 神経因性疼痛 / パッチクランプ
Research Abstract

慢性的な痛みを生ずる疾患の一つにニューロパチックペインがある。ニューロパチックペインは様々な原因によって神経に障害が生じた結果起こる痛みの症候群である。そのメカニズムは中枢と末梢の両サイドからアプローチされてきた。侵害受容の一次感覚ニューロンに含まれる神経ペプチドのうち、SP(サブスタンスP)やCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は、疼痛を増強する神経修飾物質として知られている。これらの侵害受容ニューロンは脊髄後角の表層に分布し、それらの情報はI層及びV層の投射ニューロンにより上位中枢へと伝えられる。今回、我々はラット脊髄の新鮮スライスを用いたパッチクランプ法により、SP/CGRPの後角ニューロンに対する膜電位応答の解析を進めた。SP/CGRPをスライスに作用させると後角深層ニューロン(III〜VI層)の約40%において、非常にゆっくりしたinward currentやEPSPの増加が観察された。前者の応答はmono-synaptic、後者はpoly-synapticな成分であると考えられる。また、一部ではIPSPの増加も記録されたが、これらの意義については不明である。また、抑制性の神経修飾物質として知られているSRIF(ソマトスタチン:成長ホルモン抑制ホルモン)の応答についても測定したところ、約20%の深層ニューロンにおいて、非常にゆっくりしたoutward currentを記録することができた。今後、これらのペプチドを手掛かりにさらに解析を進め、疼痛を中心とした脊髄局所神経回路のモデルを提示し、神経因性疼痛との関係について検討する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] ここまでわかった鍼灸医学・基礎と臨床との交流 -慢性疼痛に対する鍼灸の効果と機序-2006

    • Author(s)
      樫葉均, 石丸圭荘, 伊藤和憲, 他全6名
    • Journal Title

      全日本鍼灸学会誌 55巻

      Pages: 108-126

  • [Book] Handbook of Chronic Pain (Biochemical Basis of Nociception : The Role of Cytokines)2007

    • Author(s)
      Senba E, Imbe H, Kashiba H
    • Publisher
      Nova Science Pub Inc (US) (In Press)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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