2006 Fiscal Year Annual Research Report
膀胱癌に対する内視鏡下超音波遺伝子治療への基礎的研究
Project/Area Number |
18591741
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
野崎 哲夫 富山大学, 附属病院, 助手 (40303218)
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Keywords | 超音波 / 遺伝子治療 / 膀胱癌 / 内視鏡 / マイクロバブル |
Research Abstract |
キャビテーションの発生が容易と予想されるラット膀胱内に細胞縣濁液を注入し、遺伝子導入効率への超音波照射の影響を検討してきた。具体的には、4週齢雌Wisterラット膀胱内に経尿道的にカテーテルを挿入。膀胱内へヒト膀胱癌細胞株T24細胞縣濁液およびレポーター遺伝子(pBKCMV-luc)を注入し、ラット下腹部から経皮的に超音波(1MHz、0.78W/cm^2、duty cycle30%、1分間)を照射した。必要に応じ超音波造影剤(レボビスト)、および"対象細胞群を遺伝子導入されやすい状態にする"細胞膜修飾としての局所麻酔剤(リドカイン)或いは温熱(42℃)処理を縣濁液に添加した。照射後、細胞縣濁液を回収し、一定時間培養後遺伝子導入効率を検討した。レボビスト非存在下ではほとんど認められなかったルシフェラーゼ発現量は、レボビスト濃度依存性に増強された。また局所麻酔剤(リドカイン)或いは温熱(42℃)添加による細胞膜修飾による超音波遺伝子導入効率の増強効果はラット膀胱内でも確認された。超音波遺伝子導入法にとり膀胱はいくつかの解剖学的利点を有し、先述した"対象細胞群を遺伝子導入されやすい状態にする"細胞膜修飾法との併用など、更に遺伝子導入効率の向上が期待できる。今後、本法はさらに改良され、治療への応用も十分期待できる遺伝子導入技術であると考えられる。また今回の研究目的である、膀胱癌に対する超音波遺伝子治療の基礎的研究をおいても、局所麻酔剤或いは温熱処理による導入効率増強効果の応用発展を考えている。
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Research Products
(2 results)