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2006 Fiscal Year Annual Research Report

尿管再生をめざした新規生体吸収性合成材料の開発

Research Project

Project/Area Number 18591750
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

伊藤 哲之  京都大学, 医学研究科, 講師 (70343225)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 新吾  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (80322741)
田畑 泰彦  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
小川 修  京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
高橋 毅  京都大学, 医学研究科, 助手 (30362487)
宗田 武  京都大学, 医学研究科, 助手 (50422928)
Keywords尿管再生 / PLA-CLメッシュ / コラーゲンコート / bFGF徐放ゼラチンシート
Research Abstract

組織再生のアプローチとしては組織を置換する方法と組織自体は残してその機能を強化する2つの方法がある。そこで、今回の尿管再生においては、両方のアプローチそれぞれで使用する生体吸収性材料の開発を行った。
実験1(組織を置換する方法):PLA-CLメッシュの作製およびウサギ尿管置換モデル実験
以前われわれはPLA-CLメッシュにコラーゲンをコートした材料で尿道再生に成功しており、今回同様の材料の作製を試みた。次に、ウサギ尿管においてチューブグラフト置換を試みたが、尿管径の細さのためか、縫合が非常に困難であり、このモデルは断念した。現在、他の材料の使用やシートグラフトモデルへの変換を検討している。
実験2(機能を強化する方法):bFGFゼラチンシートによる尿管および膀胱の機能強化
尿管の機能強化
まず、bFGFゼラチンシートを尿管の血流を補う材料として考え、ラット尿管にシートを巻きつける実験を行った。2週間後の観察では、毛細血管の増生を認めたが、尿管壁自体はやや肥厚していた。尿管では更なる機能的な評価が難しく、bFGFの影響が判定できないため、実際に機能を確認しやすい膀胱に対象を変更して、実験を継続した。
膀胱の機能強化
bFGFゼラチンシートを作製し、ラット膀胱外側に貼り付ける実験を行った。
(5群:sham, bFGF 0/1/5/10mg/site)
形態的評価として、(1)平滑筋細胞の増殖、(2)コラーゲンの発現を評価し、機能的評価として、(3)収縮力を評価した。
【結果】bFGF投与群では平滑筋細胞は有意に増殖していた。一方、コラーゲン発現は総量では変化なかったが、typeIIIコラーゲンの発現が増強していた。収縮力はbFGF投与群では有意に増加しており、機能強化を引き起こすことが確認された。この結果については、現在、論文に投稿中である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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