2006 Fiscal Year Annual Research Report
緑膿菌性尿路感染症対策としての抗バイオフィルム剤探索とその基盤技術の開発
Project/Area Number |
18591753
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
狩山 玲子 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40112148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
門田 晃一 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60291473)
苔口 進 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (10144776)
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Keywords | 緑膿菌 / バイオフィルム / 尿路感染症 / 抗バイオフィルム剤 / スクリーニング / クォーラムセンシング / 実験モデル系 / フローセル |
Research Abstract |
緑膿菌性尿路バイオフィルム感染症の予防法および治療法の確立を主要な目的として研究を遂行している。 本年度は、まず緑膿菌性バイオフィルムに対する阻害候補物質を探索するための新しいスクリーニング法を確立した。つまり、ペグ(細い短棒)付き96穴ポリスチレンマイクロプレートを使用して、人工尿中でのスクリーニングを行った。緑膿菌におけるクォーラムセンシング(菌密度依存的遺伝子発現制御)機構の阻害剤として見出された17種のバイオフィルム形成阻害候補物質の提供を受け、我々が確立した方法により評価を行った。緑膿菌株は尿路病原性やバイオフィルム形成能の観点から特徴的な12株を選択して、阻害候補物質の効果を比較検討した。その結果、菌株により異なる効果を持つ化合物があるものの、数種類の化合物は緑膿菌性バイオフィルムに対して抑制効果を発揮した。 我々が既に確立しているバイオフィルム実験モデル系(キャピラリーフローセルシステム)は、GFP(green fluorescent protein)産生株・非産生株のいずれを用いても再現性のある実験系として、過去数年間に進化した。本年度は、新しい画像解析ソフト(MetaMorph)を導入することにより、蛍光強度の定量化が可能となった。人工尿中、キャピラリーフローセルに形成されたバイオフィルムを共焦点レーザー走査型顕微鏡で観察し、抗菌薬を含む阻害候補物質の評価を継続している。緑膿菌性バイオフィルムに対する各種抗菌薬の抗菌作用を数値化できたことは、本年度の主要な研究成果であり、抗バイオフィルム剤開発のための実験・評価系として更に進化した。 一方で、バイオインフォマティクス技術による非翻訳small RNA分子の探索に着手した。
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Research Products
(2 results)