2007 Fiscal Year Annual Research Report
膀胱癌に対するMVAC術前感受性予測システムの開発および臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
18591769
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
藤岡 知昭 Iwate Medical University, 医学部, 教授 (80173409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 淳 岩手医科大学, 医学部, 講師 (80306018)
小原 航 岩手医科大学, 医学部, 講師 (90337155)
高田 亮 岩手医科大学, 医学部, 助教 (00438467)
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Keywords | 膀胱癌 / 遺伝子発現プロファイル / 感受性予測 / M-VAC化学療法 |
Research Abstract |
われわれの開発したMVAC術前化学療法感受性予測システムの精度の検証および臨床応用に向けたカードシステムの開発に向け、本年度はさらに15例の浸潤性膀胱癌患者においてその遺伝子情報の解析を行った。 対象症例のうち、リアルタイムPCRを用いた感受性予測の結果、10症例中7症例においてその感受性を正確に予測可能であることを確認した。すなわち、これまでの検討とあわせ、80%以上の感度でその感受性を検討可能であった。さらに臨床応用に向け、感受性予測14遺伝子と内在性標準遺伝子2遺伝子のリアルタイムPCRを簡便かつ短期間に遂行可能な、感受性予測カードを構築し、その精度を検討した。その結果、感受性予測カードを用いてもこれまでの予測法と同等の結果が得られ、また解析期間においては、1週間以上短縮することが可能であることがわかった。 そこで、本年度後半に得られた5症例において、検体採取後短期間にその感受性予測が可能かを実際に検討した。生検で癌組織を採取後、RNAを抽出。感受性予測カードによって予測遺伝子の発現量を定量し感受性を予測した。その結果、検体を採取後1週間以内にその感受性を予測可能であることが実証され、さらにその感受性予測結果も、腫瘍縮小率を反映していた。 すなわち、本感受性予測システムが高感度にMVAC療法の感受性を予測可能であり、さらに実際の臨床応用が可能であることが実証された。これにより、浸潤性膀胱癌患者において、術前化学療法としてMVAC療法を撰択するか、あるいは他の治療法を選択するかというオーダーメイド医療の実現め道が開かれ、適切な治療法の撰択によってその予後を改善させることが可能となることが期待される。
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[Journal Article] Molecular Features of Hormone-Refractory Prostate Cancer Cells by Genome-Wide Gene Expression Profiles.2007
Author(s)
Tamura, K, Furihata, M., Tsunoda, T., Ashida, S., Takata, R., et. al.
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Journal Title
Cancer research 67
Pages: 5117-5125
Peer Reviewed
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