2006 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌骨転移責任遺伝子の同定と組換えHSVによる癌ワクチン治療
Project/Area Number |
18591778
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
勝岡 洋治 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10051757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 治人 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (40231914)
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Keywords | HSV / 前立腺癌 / PSM / サバイビン / splice variants |
Research Abstract |
1)我々は、herpes simplex virus (HSV)の細胞障害牲を利用し、チミジンキナーゼ(tk)遺伝子を欠失させた変異型HSV (dlHSV)が哺乳類のtk活性の豊富な腫瘍細胞では複製するが、post mitoticな正常細胞では殆ど複製しないという特製に注目して、腫瘍細胞内で特異的に複製する組換えHSVを作成し脳腫瘍治療に成功した。さらには、ICP-6、ICP34.5などHSVの複製に不可欠な遺伝子の欠失変異型HSVが分裂細胞でのみ自己複製可能な性質を利用し、腫瘍細胞をターゲットとして様々な遺伝子治療用ベクターを作成してきた。これらの研究背景および経験を生かして、すでに前立腺表面膜蛋白として知られるPSMをターゲットとしたPSMプロモーターを組み込んだ組み換えHSVを作成中であり、また、さらには前立腺特異抗原として知られるPSAをターゲットとした組み換えHSVを作成中ですでに活性の強いPSAプロモーターを採取し、現在、このPSAプロモーターのHSV内への組み込みを行っている。 2)サバイビン遺伝子の2種類のsplice variant (survivin-2Bとsurvivin-ΔEx3)について、予備実験において組織学的悪性度およびMIB-1 indexとサバイビンおよびsurvivin-ΔEx3が正の、またsurvivin-2Bが負の相関を示唆する結果を得ている。現在さらにサバイビン及びそのsplice variantsの発現パターンと、組織分化度、および転移の有無における相関関係を検討しており、骨転移におけるマーカーとしての有用性、およびsurvivin-発現特異的殺傷ヘルペスウイルスの臨床的治療効果についても今後検討を加える予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Anti-CD26 Monoclonal Antibody-Mediated G1-S Arrest of Human Renal Clear Cell Carcinoma Caki-2 Is Associated with Retinoblastoma Substrate Dephosphorylation, Cyclin-Dependent Kinase 2 Reduction, p27kipl Enhancement, and Disruption of Binding to the Extracellular Matrix.2006
Author(s)
T.Inamoto, T.Yamochi, K.Ohnuma, S, Iwata, S, Kina, S, Inamoto, M.Tachibana, Y.Katsuoka, Nam H.Dang, C, Morimoto
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Journal Title
Clin Cancer Res 12・11
Pages: 3470-3477
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