2009 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺癌骨転移責任遺伝子の同定と組換えHSVによる癌ワクチン治療
Project/Area Number |
18591778
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
勝岡 洋治 Osaka Medical College, 医学部, 教授 (10051757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 治人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (40231914)
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Keywords | HSV / 前立腺癌 / PSM / サバイビン / splice variants |
Research Abstract |
「研究目的」 (1)前立腺癌患者から採取した組織サンプル中のサバイビン及びそのsplice variantsの発現をLightCyclerサバイビン及びそのsplice variantsの発現パターンと、組織分化度、および転移の有無における相関関係を検討し、新しい患者予後、および転移を反映するマーカーとしての有用性を検討することを目的とした。 (2)HSVにおけるウイルス自体の細胞障害性と複製という特性を利用して、"特定の腫瘍細胞のみでHSVの複製をおこさせる組み換えHSV"を作成し標的細胞のみを殺傷する、癌治療を対象とした新しい見地からの遺伝子治療を検討した。 「研究成果」 Survivin-・Ex3を有する前立腺癌細胞で特異的に増殖する組み換えHSVの作成これまでのdataからsurvivin--・Ex3骨転移との関連が予測されるため、我々はsurvivin-・Ex3を有する前立腺癌細胞に特異的に感染し殺傷するヘルペスウイルスの精製を次の2点に着目して施行した。 I)チミジンキナーゼ(tk)遺伝子を欠失させた変異型HSV(d1HSV)が哺乳類のtk活性の豊富な腫瘍細胞では複製するが、post mitoticな正常細胞では殆ど複製しないという特製に注目し、HSVのチミジンキナーゼ(tk)遺伝子を欠失させ、腫瘍細胞内で特異的に複製するようにデザインした。 II)HSVの複製に不可欠なICP-4遺伝子を予め欠失させ、腫瘍特異的な遺伝子プロモーターの下流にこれを組み込むことにより、標的とする腫瘍細胞にウイルスが感染した場合のみウイルスはICP-4遺伝子を発現し、自己複製し、腫瘍細胞を次々と破壊するようにデザインした。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Conversion of Prostate Cancer from Hormone Independency to Dependency Due to AMACR Inhibition : Involvement of Increased AR Expression and Decreased IGF1 Expression2009
Author(s)
Takahara K, Azuma H, Sakamoto T, Kiyama S, Inamoto T, Ibuki N, Nishida T, Nomi H, Ubai T, Sagawa N, Katsuoka Y.
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Journal Title
Anticancer Research 29
Pages: 2497-2506
Peer Reviewed