2007 Fiscal Year Annual Research Report
培養精原幹細胞を用いたex vivo精子形成再生法の開発
Project/Area Number |
18591783
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
小川 毅彦 Yokohama City University, 医学研究科, 准教授 (50254222)
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Keywords | 精子形成 / 精子幹細胞 / 培養 / 顕微授精 |
Research Abstract |
1) GS細胞からのex vivo精子形成実験: (1) 皮下での精細管再構成実験-マウス・ラットの胎仔・新生仔の精巣細胞を酵素処理して細胞浮遊液とし、細胞外器質と混和してヌードマウス背部皮下に注入移植した。精細管の再構成が確認され、若干の生殖細胞も認められた。同様の方法においてHaspin-GFP-GS細胞を混和することにより、それらの細胞が再構成精細管内で分化し、GFPの発現を確認した。すなわち半数体細胞(精子細胞)までの精子形成を精巣外において成功した。それらの精子細胞の妊孕能を確認するために、顕微授精を行い、健康な産仔を得た。 (2) 精巣内での精細管再構成実験-(1)と同様の手法で、精巣間質において精細管再構成実験をおこなった。しかし、精細管の間に広がった細胞の再構成は効率が悪く、精子形成は確認できなかった。 2) 精子組織を用いた器官培養実験: Haspin-GFPトランスジェニックマウスの仔(3〜14日齢)の精巣組織(直径1〜2mm)を培養液面上において、32℃、5%CO_2にて培養を行った。7日齢以後の精巣組織を用いた場合にはHaspin-GFPの発現が確認できた。しかし、6日齢以前の精巣組織を用いた場合は、組織学的には精母細胞の出現を認めたが、GFPの発現は明らかではなかった。Haspin-GFPの発現は精子細胞の存在を強く示唆すること、7日齢精巣には精母細胞はまだ存在していないことから、in vitro器官培養において減数分裂の完了が可能であることが示唆された。Haspin-GFPの発現を目印に、至適な培養条件の検討をおこない、34℃、10%牛胎児血清、各種ビタミン、等々が必要であることが明らかとなった。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Identification of transcripts commonly expressed in both hematopoietic and germ-line stem cells.2008
Author(s)
Mizukami T, Kuramitsu M, Takizawa K, Momose H, Masumi A, Naito S, Iwama A, Ogawa T, Noce T, Hamaguchi I, Yamaguchi K.
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Journal Title
Stem Cells Dev 17
Pages: 67-80
Peer Reviewed
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[Journal Article] Production of Functional Spermatids from Mouse Germline Stem Cells in Ectopically Reconstituted Seminiferous Tubules.2007
Author(s)
Kita K, Watanabe T, Ohsaka K, Hayashi H, Kubota Y, Nagashima Y, Aoki I, Taniguchi H, Noce T, Inoue K, Miki H, Ogonuki N, Tanaka H, Ogura A, Ogawa T.
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Journal Title
Biology of Reproduction 76
Pages: 211-217
Peer Reviewed
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