2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591788
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
神原 清人 大阪医科大学, 医学部, 助手 (40298758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相馬 義郎 大阪医科大学, 医学部, 講師 (60268183)
野村 嶬 京都大学, 医学部, 教授 (60034188)
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Keywords | GABA受容体 / GABA / 精子形成過程 / 免疫電顕 / real time PCR |
Research Abstract |
GABA_<B1>受容体の免染陽性反応はGolgi期の精子細胞の先体先端部に点状に認められ、頭帽期になるとその反応は成熟に伴い弧状に先体全体に広がった。先体期では伸張し屈曲変形した核の周囲に反応がみられた。GABA_<B2>受容体の免染陽性反応はGABA_<B1>受容体と違い、Golgi期には反応を認めず、頭帽後期の精子細胞において先体の赤道面を輪状に取り囲むように反応がみられた。GABA免染陽性反応はGolgi期には先体顆粒を取り囲むように反応がみられ、頭帽期では主に赤道近傍に最も強く反応がみられた。免疫電顕では特に頭帽後期においてGABA_<B1>受容体の反応陽性反応は先体顆粒以外の先体内ほぼ全域で認められたが、先体内の金コロイド粒子で、外先体膜や内先体膜に結合していないものが多くみられた。またGABA_<B2>受容体の陽性反応は先体赤道部レベルの内先体膜と核膜との間隙である先体下腔に局在することが観察された。GABAに関してはGABA_<B1>受容体と類似して先体顆粒以外の先体内全体に反応がみられた。以上の結果から頭帽後期においてGABA_<B1>受容体とGABAが先体内にみられ、さらにGABA_<B2>受容体が先体赤道部レベルの内先体膜と核膜との間隙である先体下腔に局在したことは、GABA_<B1>受容体がN末端を、GABA_<B2>受容体がC末端を認識する抗体であることと双方のサブユニットがGABAをリガンドとするヘテロダイマーを形成するという事実から、精子形成後期に精子細胞の成熟等にGABA_B受容体とGABAが機能的役割を示す可能性が示唆された。Real time PCRにおいてはGABA_B1b, GABA_B1c, GABA_B1d等のGABA_B1a以外のサブユニットがみられたことから、従来考えられていたGABA_<B2>受容体はGABA_B1aではなく、GABA_B1a以外のサブユニットとヘテロダイマーを作る可能性が考えられた。
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