2006 Fiscal Year Annual Research Report
婦人科癌幹細胞の同定とそれに基づく癌幹細胞を標的とした新たな治療法の開発
Project/Area Number |
18591826
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
戸田 文香 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (90418690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 敏雄 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (50180568)
吉田 淑子 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (00171421)
岡部 素典 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (60283066)
斎藤 滋 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (30175351)
中村 隆文 富山大学, 大学院医学薬学研究部, 助教授 (20303969)
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Keywords | 癌幹細胞 / 組織幹細胞 / 婦人科組織 / 幹細胞マーカー / スフェア |
Research Abstract |
癌は自己複製能の制御が破綻した病気であり、腫瘍化したクローンの増殖を支持する原発細胞の同定および制御は癌研究及び癌治療を考えるうえで重要である。この原発細胞は自己複製しつつそれぞれの組織に分化する組織幹細胞との共通性が高いことから癌幹細胞の概念が導入されている。 我々は、まず、正常婦人科各組織、およびそれから発生する癌組織における幹細胞を同定しそれらの同異を明らかとするため、各部位のパラフィン切片を作製し、免疫組織染色にて染色パターンから幹細胞マーカーの同定の可能性を探った。検討した抗体は、Oct3/4,Nanogなどのembryonic stem cellに発現が見られる因子や、SSEA-4,breast cancer resistant protein(BCRP)などの細胞のstemnessに関連があると推定される12抗体を選択し、それぞれのpositive controlを検索し、至適染色条件を詳細に検討した。子宮内膜、子宮頚部組織において特徴的な発現を示す因子が認められた為、それらの因子を組み合わせた二重染色を現在検討中である。それぞれの単因子の発現は陽性細胞数の頻度より幹細胞のみならずprogenitor cellsを含んでいる可能性が考えられ、幹細胞マーカー候補因子を複数発現している細胞においてより幹細胞としての確からしさが増すものと考える。 同時に正常子宮頚部組織、腫瘍組織より細胞を分離し、未分化状態を維持していると推定されるスフェアの形成培養条件を検討した。現在スフェアのself renewal能を明らかとする為、継代条件を検討しており更に単スフェアからRNAを抽出し幹細胞マーカーの発現を検討している。
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