2006 Fiscal Year Annual Research Report
子宮頸癌における核異型形成機構の分子生物学的解析および新たな癌診断法の開発
Project/Area Number |
18591839
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
市村 隆也 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (40423652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 隆明 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (70168392)
宇高 直子 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (90285106)
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Keywords | 子宮頚癌 / 核異型 / ヘテロクロマチン / DNAメチル化 |
Research Abstract |
[1]子宮頚癌細胞診サンプルを用いたヘテロクロマチン構造の分子生物学的解析 患者の承諾のもと子宮頚癌患者より細胞診および組織診のサンプルを入手し、種々のヘテロクロマチン関連因子による免疫染色を行い、ヘテロクロマチン構成タンパク質HP1、およびメチル化DNA結合タンパク質MBD1の形成する複合体は癌におけるヘテロクロマチン構造変化を起こす因子の一つである可能性が高いことが判明し、研究を継続している。 [2]DNAメチル化パターン変化とヘテロクロマチン構造変化との関係についての解析 メチル化DNA結合タンパク質MBD1をターゲットとしたCHIP on chip解析を行い、MBD1高度集積の見られるゲノム領域を特定。これら領域はヘテロクロマチン領域と重なることを見いだした。課題[1]と連動して、癌におけるヘテロクロマチン構造異常との関係を検索中である。 [3]ヘテロクロマチンを形成する複合体の解析および癌細胞における変化についての検討 ヘテロクロマチン形成タンパク質複合体の一つとして以前より研究を進めているNBD1-MCAF1-SETDB1複合体について、複合体形成にsumoタンパク質が関与していることを見いだした。その他、Oct4の転写制御にHP1やポリコーム関連タンパク質の関与があることを見いだし、これら知見については共著として論文を発表している。 [4]ヘテロクロマチン調節因子をターゲットとした新たな癌診断法の開発 ヘテロクロマチン関連転写調節因子であるMCAF1が癌組織で高発現していることを見いだした。MCAF1の新たな癌マーカーとしての可能性につき、癌学会、日本産婦人科学会、日本病理学会に学会発表した。現在、熊本大学倫理委員会の承認のもと、ベンチャー企業と共同研究の形で臨床応用に向け、臨床・病理学的な検討を進めている。
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Research Products
(3 results)