2006 Fiscal Year Annual Research Report
HPV塩基配列決定による新規ハイリスクバリアントと高齢者子宮頚癌関連型の同定
Project/Area Number |
18591841
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
安里 剛 琉球大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40253950)
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Keywords | HPV / 子宮頸癌 |
Research Abstract |
子宮頸部に感染しているヒトパピローマウイルス(HPV)DNAのL1領域PCR産物についてダイレクトシークエンシングを行い、塩基配列にもとづくハイリスクバリアントの検索を行っている。対象としているHPV DNAの由来は、子宮頸部扁平上皮癌細胞、子宮頸部異形成細胞、子宮頸部細胞診正常例細胞である。HPVの型は、型番のついた既知のもので、これまで6型から91型まで合計31種を同定している。世界的に広く認められるハイリスク型のHPV型として、16型、18型、31型、33型、35型、52型、58型などがあるが、それらには型内バリアントを検出している。 16型については5種類のバリアントが検出されており、そのうち、3種類のバリアントが浸潤癌より検出されている。18型については4種類のバリアントが検出されており、すべてのバリアントが浸潤癌より検出されている。31型については2種類のバリアントが検出されており、そのうち1種類が浸潤癌より検出されている。33型については2種類のバリアントが検出されており、そのうち、1種類が浸潤癌より検出されている。35型については3種類のバリアントが検出されており、そのうち、1種類が浸潤癌より検出されている。52型については5種類のバリアントが検出されており、そのうち、3種類が浸潤癌より検出されている。58型については2種類のバリアントが検出されているが、その両方が浸潤癌より検出されている。
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