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2006 Fiscal Year Annual Research Report

子宮内膜症の発生機序の解明と分子標的治療の開発

Research Project

Project/Area Number 18591844
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

藤原 寛行  自治医科大学, 医学部, 講師 (50316535)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今野 良  自治医科大学, 医学部, 助教授 (70271905)
鈴木 光明  自治医科大学, 医学部, 教授 (50110870)
Keywords免疫学 / 病理学 / マイクロアレイ / 薬剤反応性 / 生理活性
Research Abstract

<基礎実験>ラット子宮内膜症モデルにおけるロイコトリエン受容体拮抗剤の効果を病理学的および遺伝子発現レベルにおいて検討したところ、子宮内膜症の間質類似領域における炎症細胞浸潤の減少、肥満細胞数減少、活性肥満細胞数の減少などが確認できた。遺伝子発現レベルにおいては各種炎症関連蛋白の発現が抑制されており、特に1-sblectinが内膜症モデルでの高発現に対し、ロイコトリエン受容体拮抗剤投与により著名に抑制されており、今後のターゲットとなりうる可能性が示された。マイクロアレイで挙がった候補遺伝子に対し、各種免疫染色など施行し、確認実験などを施行している。確認後有力な候補となるものに対し、新たなラットモデル実験を行い、前述ロイコトリエンの薬理効果等を確認する予定である。
<臨床研究>現在、実際の臨床においてロイコトリエン受容体拮抗剤の疼痛緩和効果の有無を、二重盲検試験にて確認する研究を施行している。計61名がエントリーし、効果判定を行った。約6割弱の患者さんに落痛改善効果が認められ、プラセボ群との問に有意差を認めた(現在結果解祈中)。腫瘍マーカー、器質的病変部のサイズ等に変化は認められなかった。ロイコトリエン受容体拮抗剤には月経困難症の疼痛改善効果が期待できると判断している。
<IDO研究>IDOに関しては現在免疫染色、活性測定等の手法により、子宮内膜症性嚢胞における高発現、漿液性や粘1液性腺腫における低発現の減少を捕らえており、今後病態にどの程度関与しているかを検討していく予定である。また月経期の子宮内膜上皮にIDOが高発現であることも確認されたので、月経血の逆流による内膜症発現、すなわち逆流説を支持する所見として、今後の検討を重ねる予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 子宮内膜症・月経困難症に対するロイコトリエン受容体拮抗剤の有用性の検討2006

    • Author(s)
      藤原寛行
    • Journal Title

      産婦人科の実際 55

      Pages: 1311-5

  • [Journal Article] ロイコトリエン受容体拮抗剤による子宮内膜症疼痛治療2006

    • Author(s)
      藤原寛行
    • Journal Title

      産科婦人科の最新治療 39

      Pages: 234-7

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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