2006 Fiscal Year Annual Research Report
分子シャペロンHspをtargetとした卵巣癌分子標的治療開発への試み
Project/Area Number |
18591849
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
木口 一成 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (60101911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大熊 克彰 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (70386952)
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Keywords | 婦人科腫瘍学 / 婦人科学 / 蛋白質 / プロテオミクス / 病理学 |
Research Abstract |
1.HER-2発現の解析 各種卵巣癌由来培養細胞株におけるHER-2蛋白の過剰発現をWesternblotにより解析した。その結果、発現量によりRMG-1、HTOAを高発現株、田C-2、OVISE、HMOAを中発現株、HTBOA、HNOA、MCAS、HMKOAを低発現株と分類した。HER-2高発現株RMG-1において、免疫組織化学染色によるHER-2蛋白の細胞膜上での発現を見た。 2.プロテオミクスによる細胞内蛋白質の網羅的解析(その(1)) HER-2高発現株RMG-1に対し、抗癌剤Herceptinと分子シャペロンHsp90阻害薬Geldanamycin(GA)を単独投与、または併用投与した際、GAが含まれる単独・併用投与群において蛋白質が増加する蛋白スポットが検出された。 3.プロテオミクスによる細胞内蛋白質の網羅的解析(その(2)) GAにより蛋白質が増加したゲル上の蛋白質スポットを切り出し、In-Gel Digestion処理後、蛋白質断片の質量をLC-MS/MSを用いて決定し、蛋白質のコンピューター解析により当該蛋白質を同定した結果、Heat shock protein(Hsp90,Hsp70,Hsp60)が同定された。 4.MTTassayによる細胞増殖(抗癌剤感受性)の解析 HER-2高発現株闇G-1と中発現株HAC-2にHerceptin/GAを単独投与または併用投与した際の細胞増殖の様子、並びに2種の薬剤による相乗効果が見られるかどうか検討した。その結果、単独投与ではGA投与群に細胞減少効果が著しかった。併用投与した細胞では単独投与よりもさらに細胞数の減少があり、相乗効果が見られた。
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Research Products
(6 results)