2007 Fiscal Year Annual Research Report
扁桃病巣感染症における病態の解明と扁桃摘出術の有用性に関する基礎的エビデンス
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18591855
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
坂東 伸幸 Asahikawa Medical College, 医学部, 助教 (60312469)
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Keywords | 扁桃病巣感染症 / IgA腎症 / 掌蹠膿疱症 / 咽頭・扁桃炎 |
Research Abstract |
扁桃病巣疾患の一つとしてIgA腎症が挙げられる。扁桃におけるIgAの過剰産生のメカニズムについて、従来の抗原提示細胞からT細胞を介してB細胞を活性化するT細胞依存性経路以外に、T細胞非依存性経路の重要性が示唆されている。その主役をなす分子であるBAFFに着目した。われわれの研究の結果、IgA腎症患者の扁桃リンパ球においてBAFFの過剰産生がみられ、IFN-γ刺激によってさらに産生が増加した。また、細菌由来DNA(CpG-ODN)の刺激でBAFFの産生が亢進した。BAFFの産生と扁桃リンパ球からIgAの産生に関連性を認めた。よって扁桃B細胞の活性化やIgAを含む免疫グロブリン産生にBAFFが深く関与している可能性がある。これらの研究結果を各種学会で報告し、論文にまとめた。また、扁桃病巣疾患の一つとして掌蹠膿疱症がある。掌蹠膿疱症患者の扁桃T細胞におけるケモカインレセプターの発現を検討したところ、その一つであるCCR6の発現が亢進していることが示された。さらに末梢血中のCCR6の発現の程度と扁桃摘出術後の症状改善の程度とが相関を示した。掌蹠膿疱症皮膚ではCCL20の発現が亢進していた。よって掌蹠膿疱症の病態の一つとしてCCR6を発現した扁桃Tリンパ球が末梢血を介して皮膚に浸潤するメカニズムが考えられた。
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Research Products
(5 results)