2007 Fiscal Year Annual Research Report
アデノ随伴ウイルスベクターを用いたPC3の過剰発現による蝸牛有毛細胞の再生
Project/Area Number |
18591874
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
蓑田 涼生 Kumamoto University, 医学薬学研究部, 講師 (30284772)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 聖子 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (70346998)
村上 大造 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (70398212)
松吉 秀武 熊本大学, 医学薬学研究部, 助教 (30404338)
|
Keywords | 内耳再生 / 有毛細胞 / 遺伝子治療 / ウイルスベクター |
Research Abstract |
InvitroではラットにおけるPC3遺伝子の発現時期、局在について検討を行った。PC3は胎生期内耳、生後内耳に存在することをRT-PCR、免疫染色にて確認した。当初、市販のPC3抗体を複数種類用い免疫染色を行なった。しかし、その後培養線維芽細胞(COS7)にPC3遺伝子導入を行い、これらPC3抗体で免疫染色を行った結果、有意なPC3の発現は認めなかったことから、これら市販の抗体の品質に問題があると考え、PC3研究の世界的権威であり、小脳におけるPC3の免疫染色の経験のあるItalyのDr Tironeに抗体の供与を依頼・入手後、再度培養線維芽細胞にPC3遺伝子導入を行い、供与を受けた抗体を用いて免疫染色を行った。その結果、線維芽細胞に明確なPC3の発現を認めたため、最終的にこの抗体を用い蝸牛における検討を行った。その結果、PC3はラセン神経節細胞細胞質に発現しており、これは内耳におけるMath1の発現様式と明らかに異なるものであった。小脳顆粒細胞におけるPC3の働きのようにMath1の発現を上流で制御している可能性は高くないかもしれない。この点については、現在胎生期内耳原基でのPC3の免疫染色を引き続き現在行なったおり、またさらにエレクトロポーレーション法を用いてPC3の機能について解析を行なう予定である。
|
Research Products
(2 results)