2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
佃 守 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70142370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 康和 横浜市立大学, 医学部, 準教授 (10322356)
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Keywords | 頭頸部癌 / 分子標的療法 / EGFR / VEGF |
Research Abstract |
当科で樹立した16種の頭頸部扁平上皮癌細胞株におけるEGFRの遺伝子変異を解析したところ、Tyrosine kinase domainのexon20にのみヘテロのsilent mutationが検出された。Wild typeの細胞とmutationのある細胞でEGFRのたんぱく発現レベルおよびgefitinibに対するIC50値を比較したところたんぱくの発現レベルに有意な差はなかったが、IC50値はwild typeと比較してmutationのある細胞群で有意に低値であった。また、HER2の発現をウエスタンブロットにて検討したところ、全ての頭頸部扁平上皮癌細胞株においてHER2が発現していたが、頭頸部扁平上皮癌細胞に対するHerceptinによる抗腫瘍効果はみられなかった。そこで、頭頸部扁平上皮癌細胞に対するGefitinibとHerceptinとの併用効果について検討したところ、頭頸部扁平上皮癌細胞に対するHerceptinの抗腫瘍効果は非常に弱いが、Gefitinibと併用することにより抗腫瘍効果が増強する細胞がいくつか存在することが判明した。 一方、頭頸部扁平上皮癌細胞株は種々の増殖・血管新生因子を産生していた。このためEGFR阻害だけでは腫瘍の活性を十分には阻害できないと考え,VEGF抗体であるbevacizumab単独、また化学療法剤との併用、さらにEGFR阻害作用とVEGF阻害作用を併せ持っagent(ZD6474)に注目し、単独また化学療法剤を併用してその抗腫瘍性をin vivoで検討した。その結果いずれも高い抗腫瘍性を示し、特に化学療法剤との併用では腫瘍の完全消失の可能性が示唆された。現在その抗腫瘍性の詳細な機序を解析中である。
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Research Products
(6 results)