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2007 Fiscal Year Annual Research Report

血小板凝集因子Aggrusと頭頸部癌肺転移の関連

Research Project

Project/Area Number 18591879
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

中井 茂  Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 講師 (30295654)

Keywords血小板凝集因子 / Aggrus / 頭頸部癌 / 肺転移 / 下咽頭癌
Research Abstract

当大学病院にて治療を行った下咽頭癌症例を肺転移陽性例と陰性例に分けAggrusの発現程度を免疫染色にて検討した。未治療時に採取した生検組織のホルマリン固定、パラフィン包埋ブロックを検討材料とした。転移陰性例(10例)ではAggrus陽性癌細胞数は0%から最高82%を示し、平均陽性癌細胞数は28.4%であった。一方転移陽性例ではAggrus陽性癌細胞数は20%から最高100%を示し、平均陽性癌細胞数は68%であった。Mann-Whitteny U-testにてはP=0.0579と計算され明確な有意差は現時点では明らかではないが、下咽頭癌転移陽性例においてAggrus発現陽性癌細胞の頻度が高い傾向が推測された。また、Aggrus発現陽性癌細胞数が高い転移陰性例において観察期間が短い症例が含まれており、今後の観察期間中に肺転移が明らかとなる可能性が高い。更に症例を増すことにより、肺転移の有無とAggrusの発現に明確な有意差が生じる可能性があると考えている。
次に甲状腺分化癌、未分化癌においても同様の検討を行った。甲状腺分化癌(乳頭癌)において肺転移の有無に関わらず免疫染色によりAggrusの発現は確認できなかったが、標本の賦活化を工夫することにより、通常悪性度が低く遠隔転移を起こしにくい甲状腺乳頭癌においてもAggrusが高頻度に発現する症例を認めた。肺転移をきたしやすい甲状腺分化癌の指標となる可能性が考えられた。現在の検討症例数では肺転移陽性例と陰性例におけるAggrusの発現差異は評価が不可能であり、更に検討を進める計画である。甲状腺未分化癌は肺転移陽性しか検討が進んでいないが、Aggrus陽性癌細胞数は高値を示す傾向であった。今後は肺転移陰性例との比較が必要であるが、甲状腺未分化癌はAggrusを高頻度に発現する可能性が示された。

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Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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