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2006 Fiscal Year Annual Research Report

上皮細胞のタイト結合と細胞増殖因子からみた鼻茸形成のメカニズム

Research Project

Project/Area Number 18591899
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

鈴木 秀明  産業医科大学, 医学部, 教授 (20187751)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永谷 群司  産業医科大学, 医学部, 講師 (80343713)
塩盛 輝夫  産業医科大学, 医学部, 助手 (50341508)
宇高 毅  産業医科大学, 医学部, 助手 (10369069)
Keywords鼻茸 / タイト結合 / 細胞増殖因子 / EGF / RT-PCR / erbB / 超微形態 / 免疫組織化学
Research Abstract

1.Ussing chamber法による鼻茸上皮層の電気抵抗の測定
慢性副鼻腔炎患者から手術時に採取した鼻茸を割断して半球状にトリミングし、これをUssing chamberに取り付けた。組織の両面をKrebs-Henseleit緩衝液で還流し0.5〜2.0mVのパルス電圧をかけて電気抵抗を測定すると15〜40Ω・cm^2であった。これに対し、上顎嚢胞や鼻中隔弯曲症の患者から採取した下鼻甲介粘膜や鼻中隔粘膜では70〜100Ω・cm^2、稠密に並んだ単層の培養鼻粘膜上皮細胞では100〜200Ω・cm^2であった。以上より鼻茸上皮ではタイト結合が障害されている可能性が示唆された。
2.トレーサー透過試験
採取した鼻茸を2%塩化ランタン+2.5%グルタールアルデヒド/0.1Mカコジル酸酸緩衝液に2時間浸した後、エポキシ樹脂に包埋した。超薄切片を作成し電子顕微鏡下に観察すると、ランタンは上皮細胞頂面に付着していたのに加え、側面の細胞間隙にも存在していた。粘膜下層にはランタンは認められず、ランタンは深層から侵入したものではなく上皮層頂面側から漏洩したものと推定された。これに対し下鼻甲介粘膜や鼻中隔粘膜ではランタンの漏洩は認められなかった。
3.増殖因子受容体の検索
鼻茸組織、下鼻甲介粘膜、鼻中隔粘膜いずれにおいてもRT-PCR法によりerbB2のmRNAが検出された。免疫組織学的にも上皮層にerbB2の陽性所見が認められた。下鼻甲介粘膜と鼻中隔粘膜では底側面に強い陽性所見が見られたが、鼻茸組織では上皮層全域において陽性のものが多かった。さらにWestern blot法によりerbB2蛋白の検出を試みたが検出できず、現在サンプル量を増やして再検討中である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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