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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ミュラー細胞による網膜障害防御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18591911
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

片井 直達  信州大学, 医学部附属病院, 講師 (10260572)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新井 純  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (70334894)
村田 敏規  信州大学, 医学部, 教授 (50253406)
Keywordsクリスタリン / 網膜虚血再潅流障害 / アポトーシス / 網膜神経節細胞
Research Abstract

ラット網膜に対し、圧負荷法により虚血再潅流障害を加えた後、ヒートショック蛋白、クリスタリン蛋白の発現状態を網膜のクライオ切片を使い免疫組織学的にスクリーニングした。ここで使用した抗体はクリスタリンAA, AB、BB2、BA3/1、GCである。この中で、陽性反応を得られたものは、クリスタリンAB、BB2である。クリスタリンBB2は再潅流後12時間をピークとして網膜神経節細胞層中心に高発現し、時間の経過とともにクリスタリンBB2は網膜神経節細胞の細胞核内に取り込まれることも明らかになった。一方、クリスタリンABはミュラー細胞内に高発現していた。TUNEL陽性細胞との2重染色を行うと、一部のTUNEL陽性細胞にクリスタリンBB2は発現していた。ウエスタンブロッティングにより蛋白発現量を検討してみると、クリスタリンBB2は再潅流後6時間ごろより発現を開始し、12時間後にピークを迎え、24時間以降はほとんど発現しないことが明らかになった。RT-PCRにより遺伝子の発現を見たところ、クリスタリンBB2の遺伝子発現を証明できた。以上より、網膜神経細胞のアポトーシスにはクリスタリンBB2が関与し、ミュラー細胞の障害抵抗性にはクリスタリンABが関与すると推察された。治療候補となる蛋白はクリスタリンAB, BB2と考えられた。よって次年度は、この2種遺伝子を使い培養系での高発現実験や、siRNAをつかった発現抑制実験を培養系と動物実験系で行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Expression of c-Jun and Bcl-2 Family Proteins in Apoptotic Photoreceptors of RCS rat.2006

    • Author(s)
      片井 直達 等
    • Journal Title

      Jpn J Ophthalmol 50

      Pages: 417-25

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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