2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18591924
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
白神 史雄 Kagawa University, 医学部, 教授 (50187530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣岡 一行 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10325350)
山地 英孝 香川大学, 医学部, 助教 (30363196)
白神 千恵子 香川大学, 医学部, 助教 (40444731)
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Keywords | 硝子体手術 / 虚血再灌流 / 希少糖 / D-allose / 神経保護 |
Research Abstract |
白色家兎を実験動物として使用し、灌流圧30mmHgで片眼のみ硝子体切除を行った。その後灌流圧を140mmHgまで上昇させることにより綱膜虚血を行い、45分間虚血を行った。灌流液中に何も混ぜない群(C群)、0.02%MK-801を混ぜた群(M群)、2%D-アロースを混ぜた群(D群)に分け、それぞれ術前、術後1、7日目に網膜電図を施行した。また術後7日目に眼球を摘出し、4%パラホルムアルデヒドで固定した後、厚さ5μmの網膜切片を作成し、ヘマトキシリンーヱオジン染色を行い網膜組織障害を検討した。結果であるが、まず、網膜電図のa波の振幅はいずれの群においても違いは認められなかったが、術後7日目の網膜電図のb波の振幅は、術前を100%とするとC群では64%であったのに対してM群では82%、D群では94%となり、C群に比べD群においてのみ有意に減弱が抑制された(対応のないt検定、P<0.05)。また組織学的検討では神経節細胞数と内顆粒層の厚みは、僚眼を100%とした場合C群では各々41%、61%であったのに対してM群では各々81%、100%、D群では各々66%、94%でM群、D群ともに障害の抑制が認められた(対応のないt検定、P<0.05)。 以上、灌流液中にD-アロースを混ぜたものでは、何も混ぜないものに比べて術後7日目の網膜電図のb波の振幅の減弱が抑制された。また組織学的検討においても、神経節細胞数、内顆粒層の厚みにおいて、有意に障害が抑制された。高灌流圧によって網膜虚血を起こしうる硝子体手術では、灌流液中に追加したD-アロースが網膜機能、組織の障害に対して保護的に作用する可能性が示唆された。
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[Journal Article] 3CB2, a marker of radial glia, expression after experimental intracerebral hemorrhage : role of thrombin.2008
Author(s)
Takehiro Nakamura, Osamu Miyamoto, Tetsuhiko Toyoshima, Kazuyuki. Hirooka, Nobuyuki Kawai, Fumio Shiraga, Takashi Tamiya, Guohua Xi, Richard F Keep, Toshifumi Itano.
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Journal Title
Brain Research 1226
Pages: 156-62
Peer Reviewed
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