2008 Fiscal Year Annual Research Report
炎症性腸疾患の腸管粘膜免疫機構とプロバイオティクスの治療応用の検討
Project/Area Number |
18591950
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
吉田 英生 Chiba University, 大学院・医学研究院, 教授 (60210712)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菱木 知郎 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (00375776)
斎藤 武 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (20406044)
|
Keywords | 炎症性腸疾患 / 腸管免疫 / プロバイオティクス |
Research Abstract |
動物実験方法)T(-)群:TLR4欠損マウスに3%デキストラン硫酸(DSS)を7日間投与T(+)群:上記マウス群にDSS投与前に乳酸菌(Bifidobacterium breb,Lactbacillus casei)を前投与W(-)群:wild-type マウスに3%デキストラン硫酸(DSS)を7日間投与W(+)群:上記マウス群にDSS投与前に乳酸菌(Bifidobacterium breb,Lactbacillus casei)を前投与結果)T(-)群はW(-)群に比べ、早期に激しい下血を認め、粘膜組織の炎症細胞浸潤の程度も強かった。T(+)群もW(+)群も乳酸菌の前投与によって症状の軽減を認めた。T(+)群でTGF-βmRNA,IL-10mRNAの発現の増強がみられた。 臨床的検討「方法)回腸嚢炎患者の腸管粘膜生検を行い、免疫組織染色にてTLR2,TLR4を発現を比較した。また、便中短鎖脂肪酸を測定した。結果)回腸嚢炎の粘膜は正常粘膜に比べ、TLR2,TLR4の発現が高かった。炎症を惹起していない回腸嚢でも正常粘膜に比べ、TLR4の発現が高かった。乳酸菌製剤投与により短鎖脂肪酸の増加が認められた。
|
Research Products
(4 results)