2006 Fiscal Year Annual Research Report
乳癌術後乳房再建における多角的検討 ーQOLと費用対効果分析ー
Project/Area Number |
18591965
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
矢野 健二 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (40174560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉木 康博 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10273690)
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Keywords | 再建外科学 / 乳腺外科学 / 乳房再建 |
Research Abstract |
乳癌術後の乳房再建は2006年4月から新たに保険適応となり、今後全国的に普及することが予想される。そこで、一期的乳房再建に対する診療実態及び意識調査のために、日本形成外科学会認定施設及び関連施設に対して郵送によるアンケート調査を実施した。アンケート内容は一期的乳房再建の是非を含む意識調査、現在の乳癌手術及び再建手術の詳細な実施状況に関する調査である。再建手術を実施していない施設では、実施しない理由についても調査を行い、形成外科医側からの乳房再建術に関する問題点を明らかにした。また、日本乳癌学会認定施設及び関連施設に対しても同様なアンケート調査を行い、乳腺外科医側の再建術に対する診療実態及び意識調査も行った。そして、乳腺外科医側からの乳房再建術に関する問題点を明らかにした。アンケート調査の結果は集計して、今後どのような条件が整えば一期的乳房再建が正しく普及するかについて検討した。 また、平成18年に同一術者が行った乳癌術後乳房再建術は101例であり、総数は530例を超える数となった。乳房再建手術の内訳は、有茎腹直筋皮弁、下腹壁動脈穿通枝皮弁、広背筋皮弁、tissue expander+人工乳房の4種類であり、乳癌術式の内訳は、乳房温存手術、胸筋温存乳房切除術、Skin-sparing mastectomyの3種類である。それぞれの組み合わせに対する効果指標として、乳癌学会研究班で考案した"乳房の整容性に関する評価法"を指標として用いて、効果判定を行った。その結果は日本形成外科学会や日本乳癌学会などでシンポジウムや一般演題として報告した。また、学会誌にも乳房再建術の論文として報告した。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Preoperative evaluation of residual tumor extent by three-dimensional magnetic resonance imaging in breast cancer patients treated with neoadjuvant chemotherapy.2006
Author(s)
Akazawa K, Tamaki Y, Taguchi Y, Tanji Y, Miyoshi Y, Kim SJ, Ueda S, Yanagisawa T, Sato Y, Tamura S, Noguchi S.
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Journal Title
Breast J 12(2)
Pages: 130-137
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