2006 Fiscal Year Annual Research Report
唾液腺主導管上皮の機能的・形態的解析ーVIII主導管上皮における味覚受容体の発現ー
Project/Area Number |
18592024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
佐藤 敦子 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (20099047)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 耕成 九州女子大学, 家政学部, 教授 (10265275)
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Keywords | 唾液腺 / 主導管 / 味覚受容体 / T2R特異的mRNA / 有郭乳頭 / 味蕾II型細胞 / Gα-gustducin / Gα-o |
Research Abstract |
これまでの研究によりラット顎下腺主導管上皮の構成細胞の一つであるtuft細胞には微絨毛や核上部のtubulovesicular systemの形質膜にGα-gustducinが存在していることを明らかにした。Gα-gustducinは味蕾II型細胞にも存在し、苦味受容体(T2R family)と共役していることが知られている。主導管上皮のtuft細胞にGα-gustducinの共役受容体が存在するかどうか調べるためにT2R familyのmRNAが存在するかどうか検討した。 1.Wistarラット顎下腺主導管(20個)を切り出し、生理食塩で洗い、凍結保存した。 2.凍結保存した主導管をグアニジン溶液中で溶解し、totalRNAを抽出した。陽性対照として有郭乳頭を使用した。 3.T2R familyを検出するために次のようなrT2R2、rT2R2、rT2R4、rT2R5、rT2R6、rT2R8、rT2R9、rT2R12のprimerを作製し、RT-PCRを行った。 結果はすべて顎下腺主導管に於いては陰性であった。これで顎下腺主導管tuft細胞に苦味受容体(T2R family)が存在しないということは断定できなく,別の種類のT2R familyのprimerでやってみることが必要である。 ラット顎下腺主導管上皮tuft細胞と有郭乳頭味蕾II型細胞にはGα-gustducinとGα-oが存在していることを明らかにしていたが、別々の標本で免疫染色をしていた。今回同じ標本で標識を変え染色を行ったところラット主導管上皮tuft細胞はGα-gustducinとGα-oが共発現していた。有郭乳頭味蕾II型細胞ではGα-gustducinを発現する細胞の一部がGα-oを共発現していた。
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