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2006 Fiscal Year Annual Research Report

全身麻酔薬による鎮痛・不動化作用の機序解明と新しい麻酔法の探索

Research Project

Project/Area Number 18592037
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

入舩 正浩  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (10176521)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河原 道夫  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (30034094)
土肥 敏博  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (00034182)
Keywords全身麻痺作用 / 正向反射 / 不動化 / 鎮痛作用 / GABA / α2-アドレナリン受容体作動薬 / オピオイド受容体作動薬 / グリシン取り込み阻害薬
Research Abstract

全身麻酔状態は、健忘、意識消失、鎮痛作用、侵害刺激による体動の抑制(不動化)、自律神経反射の抑制などの要素からなると考えられている。われわれのこれまでの研究により、選択的なGABA分解酵素阻害薬であるgabaculine投与による脳内GABA濃度の上昇は意識消失の指標と考えられる正向反射を用量依存性に消失させ、脳マイクロダイアリシス法を用いてのそのときの脳内GABA濃度の測定は生理的濃度の30倍以上になっていたが、不動化の指標と考えられる侵害刺激による体動の抑制は高用量でも引き起こさないことが明確になっている。これらの研究は、意識消失作用と不動化は異なる作用機序を介して起きていることを示唆している。本年度はgabaculine投与により選択的にGABA神経を刺激し正向反射を消失させた状態で、オピオイド受容体作動薬、α2-アドレナリン受容体作動薬およびグリシン取り込み阻害薬の併用が侵害刺激による体動を抑制するか否か検討した。また、これらの薬物が単独で鎮痛作用を有するか調べた。実験動物としてマウスを用い、オピオイド受容体作動薬とα2-アドレナリン受容体作動薬は腹腔内に、グリシン取り込み阻害薬は静脈内に投与した。オピオイド受容体作動薬とα2-アドレナリン受容体作動薬は用量依存性に侵害刺激による体動を抑制し、鎮痛作用を引き起こした。一方、グリシン取り込み阻害薬は弱いながら鎮痛作用を有していたが、不動化は全く起こさなかった。以上より、不動化にはオピオイド受容体とα2-アドレナリン受容体の活性化が関係しているが、グリシン神経は関係していないことが明らかになった。さらに、不動化と鎮痛は異なる機序で引き起こされている可能性が示唆された。このような結果を踏まえ最終年度となる来年度は全身麻酔薬によって引き起こされる意識消失、鎮痛作用および不動化の作用機序についてさらに検討を進めたい。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Riluzole, a Glutamate Release Inhibitor, Induces Loss of Righting Reflex, Antinociception, and Immobility in Response to Noxious Stimulation in Mice2007

    • Author(s)
      Masahiro Irifune
    • Journal Title

      Anesthesia & Analgesia 104・5(in press)

  • [Journal Article] Increased γ-Aminobutyric Acid (GABA) Levels in Mouse Brain Induce Loss of Righting Reflex, but Not Immobility in Response to Noxious Stimulation2007

    • Author(s)
      Sohtaro Katayama
    • Journal Title

      Anesthesia & Analgesia 104・6(in press)

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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