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2006 Fiscal Year Annual Research Report

内在性アンチセンスRNAによるイオン輸送担体アイソフォームの発現および機能調節

Research Project

Project/Area Number 18592046
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionMeikai University

Principal Investigator

栗原 琴二  明海大学, 歯学部, 助手 (10170086)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中西 信夫  明海大学, 歯学部, 講師 (20118574)
Keywordsアンチセンス / RNA / サイレンシング / イオン輸送担体 / アイソフォーム / Na-ポンプ / Na / K / 2C1共輸送体 / 唾液腺
Research Abstract

ウイスター系ラットから摘出した脳,唾液腺,ヒト耳下腺由来HSY培養細胞,ラット副腎褐色細胞腫由来のPC12細胞からRNAsを得,RT-PCR法で唾液腺,培養細胞に発現しているNa/K-ATPaseαサブユニットアイソフォームのRNAsの発現について検討した。
ラット3大唾液腺に発現しているNa/K-ATPaseαアイソフォームのmRNAs発現を調べると,これまで神経組織にのみ発現していると考えられていたα3が舌下腺に検出された。舌下腺のα3は神経終末を消化,排除した遊離細胞でも検出されたことから,実質細胞に発現していると考えられた。これらのPCR産物の塩基配列はデータベースのα3と一致した。PCRで舌下腺のα3の発現量を定量すると,脳の数分の1であった。凍結切片を用いて舌下腺のα3蛋白質を免疫染色すると,漿液細胞と肥満細胞の膜に陽性であった。ヒト大腸では癌化によってα3が発現した症例報告があるが,HSY細胞ではα3は検出されなかった。一般に,α3は神経組織で多量発現しているが,PC12細胞をNGFで神経様に分化させても,α3の発現量は変化しなかった。
一方,ラット舌下腺のtRNAsを鋳型にしてα3に特異的なフォワードプライマーで逆転写反応後,PCRを行うと,期待されるPCR産物が得られ,その配列はα3と一致した。しかしながら,同様な方法で胸腺やリンパ節のInterleukin-9受容体のPCRを行うと,そのPCR産物は得られなかった。したがって,舌下腺にはNa/K-ATPaseα3のmRNAのみならず,そのアンチセンスRNAの存在も示唆された。また,特異的なフォワードプライマーによる逆転写反応はアンチセンスRNAを検出するために,有効かつ簡便な方法であることを明らかにできた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 唾液腺イオン輸送担体アイソフォームのアンチセンスRNA発現について2006

    • Author(s)
      栗原琴二, 他
    • Journal Title

      日唾誌 47

      Pages: 14

  • [Book] 口腔生物学各論-唾液腺-7章 唾液腺実験入門3唾液腺培養株 a培養細胞の樹立 b唾液腺由来の細胞株 c唾液腺の培養細胞を用いた研究例 d唾液腺の遊離細胞を用いた研究例2006

    • Author(s)
      栗原琴二
    • Total Pages
      128-132
    • Publisher
      学建書院

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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